2016 Fiscal Year Research-status Report
非感染性疾患予防のための大洋州諸国に適した運動プログラムの開発
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16K15983
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
森 淑江 群馬大学, 大学院保健学研究科, 教授 (90150846)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
亀ヶ谷 忠彦 群馬大学, 大学院保健学研究科, 助教 (90455949)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | NCDs / 糖尿病 / 運動 / 音楽 / 文化 / 習慣 / 学校教育 / 予防 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度である平成28年度は、大洋州諸国の非感染性疾患(NCDs)の罹患状態、治安や協力者等の諸条件を検討し、調査対象国としてトンガ王国を選定した。同国の社会、経済、文化等に合った運動プログラム開発のために事前調査として主に情報収集目的で同国を訪問した。 トンガ王国の中で比較的伝統的な文化が残っているエウア島のNCDsクリニックを訪問して医療設備や処置の見学を行って医療レベルを把握し、看護師から主に糖尿病患者の概要、治療内容、日常生活、運動療法、予防策等について情報収集するとともに運動指導の実例を示した。小学校で教員に生徒への健康教育の普及について説明を受け、農業省ではトンガでの食事の嗜好や農作物の普及状態、コミュニティについて情報を得て、高校では同校の保健体育教育、高校生の身体機能等に関する情報を収集した。同校の体育の授業を視察し、「medical fitness」授業に関与していた教員から教育内容に関する情報を収集した。市場や家庭訪問により住民の食生活、栄養状態、生活習慣、服装、趣味嗜好、家屋構造の情報を得て、実際の食事を体験した。 首都のトンガタプ島ではトンガ王国の社会、政治、経済、習慣、学校教育の現状、トンガの伝統音楽・ダンス、住民の健康状態、趣味嗜好等等についての情報を得た。国立病院では専門医より糖尿病医療の現状と課題について情報収集し、保健省NCDs/ヘルスプロモーションユニットではNCD対策の経緯と成果について説明を受けた。同国で取り組まれたNCD対策プロジェクトに関する情報を収集した。トンガの音楽CDも入手し、今回の調査で運動プログラム開発に必要な基礎的情報を得た。 同国では伝統的な食生活から西洋的な食生活に移行しつつあること、気候条件から戸外での運動実施は困難であること、流行する音楽の傾向が明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
現地調査の時期が当初の予定より6か月間遅くなったため、調査結果の分析が十分行えず、運動プログラムの試案作成や評価指標の作成までできなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
文献を調べるとともに事前調査結果を分析し、トンガ王国の社会、文化、人々に合った運動プログラムと評価指標を作成し、まず日本人に対してプログラムが興味をひくものか確認する。特に小中学生の関心度合いについて把握する。評価指標については既存の同様の指標と比較して検討する。その後トンガ王国を再度訪問してそれらの有効性を検討する。実際に適用するためにはトンガの許可を得るとともに日本国内での研究に関する倫理審査許可を得る必要がある。トンガに滞在する日本人の協力者を得られるように努める。
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