2019 Fiscal Year Annual Research Report
Examination of a support model for foreign parents with preschoolers suspected of developmental disorders
Project/Area Number |
16K16001
|
Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
駒田 いずみ (淺野いずみ) 愛知医科大学, 看護学部, 講師 (80643494)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳澤 理子 愛知県立大学, 看護学部, 教授 (30310618)
坂本 真理子 愛知医科大学, 看護学部, 教授 (70285237)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 発達障害児 / 在留外国人 / 未就学児 / 保健師 / ピア / トランジション / 療育支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度までに実施した、保健師および未就学の発達障害児を育てる在留外国人の保護者を対象としたインタビュー結果を分析し、療育支援モデル(案)を作成した。今年度はその療育支援モデル(案)について、専門家会議を開催し意見を頂き、モデルを完成し試行した。 1)専門家会議の実施および療育支援モデルの完成:療育支援に携わる3名の専門職(相談支援専門員および保健師)と、1名の在留外国人の母親(海外で生まれ育ち、現在、日本で子育てをしている母親)に参加いただき、2時間の専門家会議を実施した。会議において、さまざまな意見をいただき、療育支援モデルを修正、完成させた。在留外国人の母親はインターネットを利用し、母国語で発達障害については学習し、障がい自体や子どもの対応方法については、ある程度知識を得ていた。しかし、日本語能力の問題から、日本の保健・医療・福祉制度については情報がなく、日本での療育支援につながるのが難しい状況であったり、支援につながっても、言葉の壁から継続しにくい状況にあった。そのため、保護者を対象に、日本で発達障害児を育てる際に活用できる保健・福祉サービスや、就学に向けた準備等の情報について、またピアとなる母親同士の交流を組み込んだ内容でモデルを完成した。 2)療育支援モデルの試行:発達障害と診断がついている在留外国人の未就学児の保護者8名を対象に、全5回のモデルを試行した。参加者8名のうち6名が全回参加くださり、2名が4回の参加であった。参加者からは情報を得にくい日本の制度について把握できたことや、参加者同士でピアのつながりができたことへの高評価が得られた。
|