2017 Fiscal Year Research-status Report
里親の語りと肯定的感情から捉える受託率向上と里親支援の研究
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16K16002
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Research Institution | Kawasaki University of Medical Welfare |
Principal Investigator |
石井 陽子 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 講師 (20737390)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 里親 / 里親家族 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は、里親受託率の向上と地域における里親支援の示唆を得ることを目的に取り組んでいる。 平成29年度は、一つ目の質的研究として、7名の里親を対象にインタビュー調査を実施した。これは里親の語りから、里親を決意した理由や里親家族となるにあたっての家族間の協議等の有無、家族の反応、そして里親家族としての歩みのなかから、里親がどのように里親をやってよかったという肯定的感情に至っているのかを明らかにする目的で取り組んだものである。インタビュー調査結果は、複数の論文にまとめる予定で進めており、ひとつは現在投稿中である。インタビュー調査からは、文献検討で把握したと同様に、里親家族も現代社会においてはひとつの家族の形であるといえること、また、インタビュー対象者の里親は、皆里親をやってよかったと肯定的に受け止めている方たちであったが、そのような感情に行きつくまでの苦悩や深い愛情を垣間見ることができた。次年度には論文として公表する予定である。また、インタビューからは、里親を支援する様々な存在があることがわかり、量的研究につながる示唆をも得ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初インタビュー調査結果は一論文にまとめる予定であった。しかし、インタビュー内容をもとに質的研究者から、複数にまとめたほうがよいと助言をいただき、方向を切り替えたため、論文作成に当初の予定よりやや時間がかかっている。しかしながら、研究計画からの遅れはあるものの、研究全体で捉えると最終目標の達成は十分可能であると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度より研究分担者が1名加わった。平成30年度は2つ目の研究である量的研究を実施するが、研究分担者と役割分担をし、複数論文への投稿を目指していく。また、前述のインタビュー調査の論文もまとめていく。今年度は論文投稿、学会発表等研究成果の公表に取り組んでいく。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由は、研究計画では29年度実施予定であった量的研究の実施が遅れたこと、それに伴い研究成果の公表も遅れているためである。次年度計画として、全国規模のアンケート調査を実施するため、その資料作成、郵送費等の費用が発生する。また、次年度は先の質的研究を含めた成果公表を行っていくため、学会発表等に旅費が必要となる。
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