2016 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
16K16174
|
Research Institution | The University of Aizu |
Principal Investigator |
渡部 有隆 会津大学, コンピュータ理工学部, 准教授 (30510408)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | 学習支援システム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題の目的は、昨今国内外で意識が高まっているプログラミング教育と人材育成に向けた、オンラインプログラミング学習支援環境を構築することである。学習支援システムのユーザインタフェースを構築するため、現行のプログラミング学習支援システムのサーバサイドをサービス思考のアーキテクチャに従い実装した。まず、サービスを構築するためのフレームワークを選定し、主な必須機能を実装した。実装されたアーキテクチャにより、本課題で実装する機能を含む様々なサービスの配備が容易になり、当該研究者を含む第三者が開発するユーザインタフェースやアルゴリズムとの統合も可能となった。一方、クライアント側においては、ユーザインタフェースの実装に用いるフレームワークを選定した後、学習支援システムのユースケースを作成し、インタフェースの設計と一部の基本機能の実装を行った。知的学習支援システムにおけるフィードバック機能を実現するためのアルゴリズム開発に向け、まずは初等的な問題に対する小規模のソースコード群を対象とし、リソースのデータベース化を行った。アルゴリズムとして基礎的な類似度解析、クラスタ分類及びそれらの組み合わせを検討し、基本機能の実装と評価を行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
クライアント側及びサーバ側双方のフレームワークの検証と選定に時間を要したが、次年度以降の開発に必要な基盤を実装することができた。
|
Strategy for Future Research Activity |
前年度までに構築されたサーバ側のサービスと、実験的に作成したクライアント側のインタフェースを接続し、学習支援環境の基盤を構築する。アルゴリズムの実装、実験、評価を行うため、学習支援システムに蓄積されたデータを整備しAPIとしてサーバ側に配備する。また、リソースとしてソースコードのみでなく、ユーザの各種行動履歴の解析を検討する。オンラインエディタにおけるフィードバッグ機能実装のため、既に提案されているコードクローンの検出、リファクタリング支援、バグ検知等のための技術を調査し機械学習や自然言語処理の適用を試みる。ユーザインタフェースは主にブラウザやエディタのユースケースを確定し、サーバサイドのアルゴリズムと連携させ、オンラインエディタの実験的なシステムを構築する。
|
Causes of Carryover |
一部のサーバの再構築を行い、新規購入を避けることができた。また、次年度におけるインタフェース開発のため、予算を繰り越した。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
ユーザインタフェース構築のための費用の一部として使用する。
|
Research Products
(3 results)