2017 Fiscal Year Research-status Report
音声による種の識別システムを用いた鳥類モニタリング手法の開発
Project/Area Number |
16K16222
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
藤田 素子 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 連携研究員 (50456828)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | 長期モニタリング / 音声解析 / さえずり |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は前年度に得られた知見では,従来の2チャンネルでの録音だと,解析時の検出率が低いといった問題があることが分かった.この点を改善するために,録音チャンネルを従来の2チャンネルに加えて8チャンネルに増やして解析を進めていくためのデータ準備を行った.フィールドでは福井県およびインドネシア・スマトラ島の森林において,8チャンネルでの新規録音を行った.福井県は繁殖期に該当する2017年5月,インドネシアは2018年3月に,たまご型マイクアレイ(TAMAGO-3)を用いて録音した.インドネシアでは,8チャンネルと同時に2チャンネルでの録音も,SM-4を用いて行った.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
チャンネル数を増やして録音を行い,新たにデータの準備を行ったが,フィールド調査時の天候等にめぐまれずデータ数が少ないため,解析を行うまでに至っていない.特にさえずり音声は繁殖期(日本であれば5-7月)に限定されるため,この時期でのフィールド調査を行う必要がある.
|
Strategy for Future Research Activity |
新たに収集した8チャンネル録音データを用いた解析を行う一方で,繁殖期(5-7月)を中心としたデータ収集も継続して行う.また,8チャンネルの解析と同時並行で,2チャンネルの解析として,HHT法など電波工学に用いられる手法を応用する可能性についても検証していく.
|
Causes of Carryover |
当該年度には生態学会における発表を行わなかったため,次年度使用額が生じている.翌年度分と合わせ,学会発表を行う予定である.
|