2016 Fiscal Year Research-status Report
地方・中小企業向けデザイン・ドリブン・イノベーション・フレームワークのデザイン
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16K16244
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
徳久 悟 山口大学, 国際総合科学部, 准教授 (50529378)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | デザイン / イノベーション / 地方企業 / 地方経済 |
Outline of Annual Research Achievements |
1. 調査:地方発イノベーション・フレームワーク理論構築、および、ケーススタディ収集を目的として、文献調査を行った。また、地方のリソースに着目し、リソースを統合させ、サービス・エコシステムを実装しているケーススタディを調査するために、フィリピン・ボホール島にてフィールドワークを実施した。また、ヨーロッパを中心とした最新のサービス・デザインのケーススタディの収集を目的として、オランダ・アムステルダムで開催されたService Design Netork 2016に参加した。
2. 書籍:地方発イノベーション・フレームワークに関する理論およびケーススタディを扱う専門書 「ココナッツ・イノベーション(仮)」を執筆し、2017年度に出版に向けて出版社および編集者と調整中である。本書は、筆者がこれまでに携わった2つのプロジェクトでの経験をデータとして扱い、先行するいくつかのイノベーション理論、マーケティング理論、マネジメント理論を統合し、イノベーション・フレームワークを提唱する。第1部では、イノベーション・フレームワークおよびケーススタディ、第2部では、詳細なマネジメント手法を扱う。
3. 論文投稿および学会発表:文化経済学会主催の2017年度研究大会分科会向けの論文(ココナッツ・イノベーション・フレームワーク:現地の文化に根ざしたリソースを活用したイノベーション・フレームワーク)を執筆し、2017年7月1-2日に口頭発表を行なう予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2016年度の進捗状況は以下の通りである。
1. 調査:地方発イノベーション・フレームワーク理論構築、および、ケーススタディ収集を目的として、文献調査を行った。また、地方のリソースに着目し、リソースを統合させ、サービス・エコシステムを実装しているケーススタディを調査するために、フィリピン・ボホール島にてフィールドワークを実施した。また、ヨーロッパを中心とした最新のサービス・デザインのケーススタディ収集を目的として、Service Design Netork 2016に参加した。 2. 書籍執筆:地方発イノベーション・フレームワーク理論およびケーススタディに関する専門書を執筆した。 3. 論文投稿および学会発表:文化経済学会主催の2017年度研究大会分科会向けの論文を執筆し、2017年7月1-2日に口頭発表を行なう。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、以下を実施する。
1. 書籍出版:現在、地方発イノベーション・フレームワーク理論およびケーススタディに関する専門書を執筆し、編集者、出版社とともに出版時期に関する調整を行っている。 2. 論文発表:書籍向けに構築した理論をマネジメント系論文誌、および、国際会議に論文を投稿予定である。 3. イノベーションワークショップ:構築した理論を用いて企業あるいは自治体に対して、イノベーション・ワークショップを実施予定である。
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