2017 Fiscal Year Research-status Report
教員養成課程におけるEthical Consumer育成のための教育プログラム
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16K16253
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Research Institution | Mukogawa Women's University |
Principal Investigator |
吉井 美奈子 武庫川女子大学, 文学部, 講師 (60413481)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 東日本大震災 / Ethical Consumer / 消費者教育 / 福島 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、被災状況やその後の福島県やその周辺で行われた調査や研究の報告書を収集したり、整理することを行った。論文等の文献の数が多く、収集は現在も進行中である。ただ、書籍に関しては、購入しても早々に所属機関への寄付をすることが義務付けられており、今後の研究の進展等を鑑み、購入せず確認のみにとどめるようにしているため、効率はよくない状況である。さらに、科研費で購入したPCが初期不良で壊れるなどで半年以上も手元になく、十分に研究を進めることは出来なかった。しかし、私費で書籍を購入したり、出来る範囲で行える調査を行った。 調査に関しては、福島県のJAさんにご協力頂き、農家の方との繋がりを作ることができた。福島での視察を行うことができた。放射能検査の状況も確認することができ、農家の方と話をすることで、今後の課題などがみえてきた。 また、消費者としての意識を教員養成系の学生らに確認することで、Ethical Consumer育成に向けての材料を集めることができた。また、福島県内で東日本大震災の被害者の方へインタビューを行うことができた。 当初の計画にあった福島の生産者、子育て中の保護者(消費者)を大学に招き、大学生らへの講演会を実施することは手続きや時期の問題等で叶わなかったが、代わりに、大学生らを福島県に連れて行き、現地で生産者の方から話を聞いたり、子育て中の保護者の方と話をしたりすることができた。これらの学生らの反応を基に、次年度以降、教育実践教育開発にいかしていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
書籍の購入について思うようにいかなかったり、PCの不具合が出るなど、問題はおきたが、代わりの自分自身のPCを使ったり、私費で書籍を購入するなどすることで、大幅は遅れにはならなかった。また、来年度の調査に向けての手立てとなる繋がりを作ることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、教員養成におけるEthical Consumer育成のための教育プログラムを作成するために、教員を目指す学生らに向けてのアンケート調査を計画している。その中で、Ethicalをテーマにしているため、調査票の倫理審査委員会の許可を得られるような配慮を考えながらも、当方のテーマにあった研究内容になるよう、考慮しつつ進めていきたい。また、福島県内の教育についても現地へ足を運び、視察したいと考えている。
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Causes of Carryover |
学内の規定で、購入できる物品に制限があり、思うように研究費を活用できない。 使用しにくい項目について、結局自費負担をしたり、あきらめたりするため、赤字でありながらも残額があるという状況になっている。 次年度は、これらの残額に加えて、次年度の研究費を活用し、福島県内の状況の視察と教材に使うための資料収集に使いたい。また、学生向けに調査を行う際の費用とする。学生向けの調査が倫理審査上厳しい状況である場合は、一般向けに調査会社などを通じた調査を行う費用としたい。
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Research Products
(3 results)
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[Book] 子どもの食と栄養2017
Author(s)
岡井紀代香・吉井美奈子(編著)
Total Pages
198
Publisher
ミネルヴァ書房
ISBN
978-4-623-07958-2