2017 Fiscal Year Research-status Report
プロバイオティクスに特異的に応答する新規パターン認識受容体と標的成分の解明
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16K16282
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Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
小村 智美 奈良女子大学, 生活環境科学系, 助教 (10736515)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 線虫 / C. elegans / ビフィズス菌 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度、トランスジェニック線虫(GFP導入線虫)にビフィズス菌などプロバイオティクスを与えるとGFPが顕著に誘導されること、ビフィズス菌体成分としてDNA、タンパク質、RNA、DNA-タンパク複合体の分画を作製し、トランスジェニック線虫に与えたところ、どの分画においてもビフィズス菌体給餌よりもGFPの発現が低下した。給餌した分画濃度が薄かった可能性が考えられたため、今年度は、ビフィズス菌にトランスポゾンを挿入させたランダム変異株の作製を試みたところ、形質転換効率の良い方法を確立することに成功した。平成30年度は、このランダム変異株を用いて網羅的にGFP発現に寄与する菌体成分を発見すべく、スクリーニング実施する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
形質転換効率の良いトランスポゾンを挿入変異株の作製に成功したため、今後トランスジェニック線虫を用いてGFP発現に寄与する菌体成分を見つけ出せる可能性が期待できる。
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Strategy for Future Research Activity |
GFP発現に寄与する変異株の探索を網羅的に進め、標的の変異株が見つかった際には、寿命分析および関連シグナル経路の探索を進める。
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