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2016 Fiscal Year Research-status Report

柑橘リモノイドによる骨粗鬆症予防機序の解明

Research Project

Project/Area Number 16K16286
Research InstitutionJosai University

Principal Investigator

君羅 好史  城西大学, 薬学部, 助手 (00635443)

Project Period (FY) 2016-04-01 – 2019-03-31
Keywords柑橘リモノイド / 破骨細胞分化抑制 / ノミリン
Outline of Annual Research Achievements

近年、様々な生理機能を示すことが報告されている柑橘リモノイドであるが、柑橘類の種子中に多く含まれるため、食品からの摂取効果はあまり期待できない。またリモノイドを多く含む柚子は生産量の約半分の重量が廃棄されていることから、申請者は柚子をまるごとすり潰し、柑橘リモノイドを多く含む柚子ペーストを開発し、機能性食品としての廃棄物活用を検討している。本研究では、柑橘リモノイドの新規機能性を見出すことで、国民の健康と廃棄物活用による地域産業への同時貢献につなげることを目的とし、骨粗鬆症の予防に貢献しうる、骨代謝に与える柑橘リモノイドの効果について検討した。
初年度計画としては、ノミリンの破骨細胞分化抑制作用メカニズムについて、リモノイドの抗酸化作用を中心に解析した。マウス大腿骨を無菌的に摘出し、マウス骨髄細胞を分離し、RANKLとM-CSF存在下で培養し、破骨細胞へと分化させる。培養時にノミリン(0.1μM~10μM)を添加し、破骨細胞の分化特異的な遺伝子発現量(NFAT-c1)の測定、細胞内MAPKリン酸化に与える影響について検討した。骨髄細胞からの破骨細胞分化時において、ノミリンは濃度依存的に破骨細胞の分化を抑制し、NFATc1のmRNA発現量を低下させた。また破骨細胞分化時にRANKL刺激により活性化されるMAPK(ERK、JNK、P38MAPK)のリン酸化も抑制した。ノミリンの添加は、破骨細胞内ROS産生量を有意に低下させた。これらの結果はマウスマクロファージ株化細胞であるRAW264.7細胞を用いて行なった実験においても同様の結果であった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

研究はおおむね順調に進展している。ノミリンの抗酸化作用についての詳細な検討が若干遅れ気味ではあるが、次年度実施予定である骨芽細胞に対するノミリンの影響について、前倒しで検討を始めているため、全体の研究の進捗に問題はないと判断している。

Strategy for Future Research Activity

次年度では、まず破骨細胞分化時における抗酸化酵素発現量に対するノミリンの影響について検討する。また骨芽細胞に対するノミリンの影響を検討するため、MC3T3-E1細胞を用いて骨芽細胞の分化促進およびアポトーシス抑制に対する影響を解析する。具体的には、骨芽細胞の分化マーカー酵素であるALP活性、細胞外マトリックスの石灰化、分化に関与する骨芽細胞特異的遺伝子(Runx2,Osterix,Col1a1)の測定、細胞内ROS測定、SOD、HO-1についての解析および過酸化水素存在下でのアポトーシス抑制作用をCaspase活性を測定することで検討していく。

  • Research Products

    (1 results)

All 2016

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 柚子ペースト抽出物および柑橘リモノイドによる破骨細胞形分化制作用2016

    • Author(s)
      君羅 好史、清水美好、大平はる香、大山恵里奈、真野 博
    • Organizer
      第70回日本栄養・食糧学会大会
    • Place of Presentation
      神戸 武庫川女子大学
    • Year and Date
      2016-05-13 – 2016-05-15

URL: 

Published: 2018-01-16  

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