2017 Fiscal Year Research-status Report
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16K16286
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Research Institution | Josai University |
Principal Investigator |
君羅 好史 城西大学, 薬学部, 助手 (00635443)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ノミリン |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は骨芽細胞に対するノミリンの影響を検討するため、MC3T3-E1細胞を用いて骨芽細胞の分化促進およびアポトーシス抑制に対する影響の解析を行った。具体的には、骨芽細胞の分化マーカー酵素であるALP活性、細胞外マトリックスの石灰化、分化に関与する骨芽細胞特異的遺伝子(Runx2,Osterix,Col1a1)の測定、過酸化水素存在下でのアポトーシス抑制作用をCaspase活性を測定することで検討した。 結果は、MTTアッセイによりMC3T3-E1細胞の増殖に対してノミリンは影響を与えなかった。またMC3T3-E1細胞の分化の指標であるALP活性や細胞外マトリックスの石灰化および骨芽細胞分化関連遺伝子のmRNA発現量に対してもノミリンは影響を与えなかった。このことから、破骨細胞に対する分化抑制作用を持つノミリンは、骨芽細胞に対しては増殖と分化ともに影響を与えないことが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
骨芽細胞に対するノミリンの影響に関しては、実験開始当初の予想した結果とは異なる結果が得られてはいるが、破骨細胞に対するノミリンの影響を十分に解析できていることから今後の骨代謝におけるノミリンの作用機序を解析していく上では、実験は順調に進展していると言える。
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Strategy for Future Research Activity |
ノミリンは破骨細胞の分化を抑制・制御することで骨代謝の制御に関与していることがこれまでの実験から明らかとなった。今後は骨粗鬆症モデルマウスにノミリンを投与し、in vivoでのノミリンの骨代謝に対する作用を解明していく予定である。
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Research Products
(4 results)