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2017 Fiscal Year Research-status Report

動物の嗜好形成を促進する食品因子に関する研究

Research Project

Project/Area Number 16K16301
Research InstitutionKio University

Principal Investigator

米田 武志  畿央大学, 健康科学部, 准教授 (30772115)

Project Period (FY) 2016-04-01 – 2019-03-31
Keywords食嗜好
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、食嗜好形成の初期段階に着目し、嗜好形成を促進する食品因子を明らかにすることにある。得られた知見は健康的な食選択肢を広げるための食嗜好教育および低エネルギーで魅力的な美味しさをもつ食品開発につながると確信している。人を含め、動物は食品を繰り返し食べる過程で、その好ましさに加えて、安全であることおよびエネルギーになることを確認し、執着ともいえる高度な食嗜好を形成する。
2017年度は嗜好形成過程の欲求の高まりを経日的に評価できる試験系を確立を目指し検討した。薬理行動学で用いられる直線路行動テスト(Straight Alley Behavioral Task)を用い検討を行った結果、嗜好形成の速度を食品成分間で比較するための期待する定量範囲が認められなかった。具体的には、試験装置内での動物の行動(スタートする箱からゴールする箱までの到達時間)が数秒であり、報酬効果の強いサンプルと弱いサンプルの差が検出できなかった。よって直線路行動テストにおける検討を中止し、食嗜好形成における初期段階の動物行動を解析するための新たな装置開発に着手した。現在、いくつかの試験装置にて試験を行っている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

当初、予定した実験装置では期待した結果が得られなかったため進捗がやや遅れている。
一方、新たに試作した装置で、現段階では目的とする結果が得られている。齧歯類においてオペラント行動を観察できるという報告のあった一方通行-垂直ドア試験(one-way vertical-swing doors, Journal of Neuroscience Methods(2017))を改変した装置において、マウスに油脂を摂取させた場合、経日的に食品に対する欲求の指標となる積極的な摂取行動(オペラント行動)が増加することを見出した。

Strategy for Future Research Activity

実験プロトコルの詳細を検討中である。具体的には、観察されたオペラント行動に関して、被験物に対する嗜好形成と実験手順に対するマウスの馴れ・学習を切り分けて数値化するための実験方法を確立する必要があると考え研究を進めている。

Causes of Carryover

当初、予定していた行動実験装置で期待していた結果が得られなかったため、新たな実験装置の考案・試作・実験に時間を要した。そのため購入使用する予定であった行動解析ソフトの導入に至らなかった。

URL: 

Published: 2018-12-17  

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