2017 Fiscal Year Research-status Report
データベースと情報システムの仕組みを体験的に理解できる学習支援システムの実現
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16K16319
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
長瀧 寛之 岡山大学, 全学教育・学生支援機構, 准教授 (20351877)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | データベース / 情報教育 / 情報システム教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度に引き続き,データベース設計や情報システムの仕組みの学習を目的とした授業実践や研究事例について,複数の研究会参加や文献収集などを通して調査を行った.合わせて,データベース学習支援システムについて,大規模アクセスに起因する問題点を改善するために,技術的な解決法の検討と実装を行った. 情報システムの仕組みを体験的に学ぶことを指向したデータベースWebサービス設計アプリケーションの実現については,平成28年度のPHP言語によるWebサービス開発環境での実践結果から得られた知見をベースとして,特定のプログラミング言語に依存しないことで初学者が容易に操作方法を習得可能なWebインタフェース構築アプリケーションを開発することにした.実際に開発した試作ツールは,実際のデータベース授業において利用し,その実践結果について分析を行い,一定の有効性と現時点での課題を整理した.その結果については国内研究会にて発表し.意見交換を行った. また平成28年度に実施した,報告者が開発したデータベース学習支援システムを活用した授業実践については,成果をまとめて共著で論文化を行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
学習者が体験的に学習を行えるWebサービス設計環境については,特定のプログラミング環境を使わないことで習得の負荷を減らすという方向性を確定し,試作システムを完成させ,さらにそのシステムを活用する授業の設計・実践も行うことができ,平成29年度の目標として計画していた目的が一定レベルで達成された.またこれまでの成果についても共著の形で論文化することができた. 一方で,リレーショナルデータベース以外のデータベース環境についての学習環境の検討は十分進められていない.次年度の主要課題としては平成29年度の研究成果の論文化と合わせて,このデータベース学習環境の多様化についての検討を主題としたい.
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Strategy for Future Research Activity |
データベース学習支援システムについては,平成30年度も引き続き大規模な利用が想定されており,引き続き実践事例を収集し,データベース学習環境としての本システムの有用性と課題について分析を行う. 平成29年度で授業実践を行ったツールについては,評価結果を精査した上で論文化を進める.同時に,まだ試作段階であるツールの問題点を改善した上で,公開する予定で進める. また,リレーショナルデータベース以外のデータベース学習環境については,これまで構築した手法をベースにどこまで適用可能かを検討していく.
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Causes of Carryover |
(理由) 調査旅費の一部,また国際会議の参加費・旅費として予定していた分の支出がなかったため (次年度の計画) 平成30年度予定支出分と合わせて,関連研究の調査・研究成果発表に関連する旅費として計上する.
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Research Products
(4 results)