2020 Fiscal Year Research-status Report
Design and development of a system to accelerate information sharing on LMSs and activate learning by connecting SNSs
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16K16323
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
長岡 千香子 熊本大学, 教授システム学研究センター, 特定事業研究員 (90749839)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | モジュール化 / ソーシャルメディア / ラーニングアナリティクス / ユーザーインターフェース / オープンソース / Zoom |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、一般的によく使われる商業サービスであるSNS(twitterなど)、電子メール、Evernote上で個々の学習者が入力・投稿した情報をLearning Management System(以下、LMS)であるMoodleのコース上に自動的に集約・共有した上で情報の検索が行えるシステム「SharedPanel」を設計・開発することを目的としたものである。2020度はこれまでに開発したシステム「SharedPanel」を拡張する形で「ラーニングアナリティクスへの対応」および「システム内部のモジュール化」を進めたシステム「M-Pla」を構築(2019年度にプロトタイプ構築済み)、動作検証し、論文として投稿(査読付き論文として採録)、およびソースコードを公開した。具体的には、「ラーニングアナリティクスへの対応」については、TwitterやLINE等の商業サービス上での学習活動履歴をLMSであるMoodleを経由してLearning Record Store(LRS)へxAPI Statementとして抽出し、Moodle上の学習活動履歴を統合した分析を可能とした。また「システム内部のモジュール化」をすることで、誰でも新たな商業サービスを容易に追加できるようにした。さらに、2020年度はZoomミーティング上の参加情報(Zoomミーティングへの入退出時間)、投票情報(投票機能利用時の回答)等の学習活動履歴をLMSであるMoodleの成績管理画面で表示、Learning Record Store(LRS)へxAPIStatementとして抽出するシステム「Zoom Log」のプロトタイプ構築を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナウィルスの影響により、2020年1月以降、システムおよびシステムを活用した授業設計案に対する第三者の評価が遅れていた。また、システムおよびシステムを利用した授業設計案をウェブサイトなどを通じて無償で公開する予定だったが、依頼を予定していた企業がコロナウィルスの影響により多忙となり、対応が困難となったため、予定よりも遅れていた。そのため、システムに対する評価としては、サンプルのデータを用いた動作検証およびシミュレーションを行い、その結果をまとめて論文として投稿・採録された。また、開発したシステム「M-Pla」のソースコードについては既に公開済みである。これにより、システム自体の評価および公開は完了したが、システムを活用した授業設計案に対する評価および授業設計案の公開は未了である。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度の研究計画として、下記の作業を行う。 (1)IDに基づいて授業設計案を作成、専門家レビューを行う:前年度までに開発した「SharedPanel」、「M-Pla」、「Zoom Log」を活用した授業設計案に対してIDの専門家に専門家レビューを依頼、助言を元に必要に応じて改善する。 (2)開発したシステムおよび授業設計案をまとめたサイトの開発:本システムおよびそれを用いた授業設計案をウェブサイト等の形式でまとめて公開し、誰でも参照・利用できるようにする。
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Causes of Carryover |
コロナウィルスにより、出張が一時的に困難となったため。また、本研究における成果を公表するためのウェブサイト構築について、依頼を予定していた会社がコロナウィルスにより多忙となり、2020年度中の対応が困難となったため。今後、「本研究の成果発信のためのサイト構築に対する支援(会社への委託)」、そして「本システム普及のために学会等へ出席するための旅費」として使用する予定である。
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