2018 Fiscal Year Research-status Report
自動車修理板金塗装のための熟練者のコツを抽出した教育システムの構築
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16K16329
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Research Institution | Osaka Sangyo University |
Principal Investigator |
高井 由佳 大阪産業大学, デザイン工学部, 講師 (90626368)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 自動車修理 / 塗装 / 板金 / 熟練技術者 / 暗黙知 / 動作解析 / 眼球運動解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、自動車板金・塗装の高度な作業における熟練技術者の技の可視化・数値化を行い、非熟練技術者が、より短い期間で技の習得を行うための教育システムの構築を目的としている。 自動車ドアパネルへのメタリック部分塗装実験の結果の解析を終え、以下の知見が得られた。 メタリック部分塗装において、熟練者は、 ・スプレーガンを軽くにぎり、塗料を多く出しすぎず、何度も往復して塗装することで、損傷部分を十分に修理しつつ、元の塗装色との差異が分からないようなグラデーションを実現することに成功していた。 ・修理箇所だけでなく、修理箇所近傍からパネル端部に至るパネル全体を目視確認していた。特に、修理箇所に近いドアパネルとピラーの境界にあたるパネル端部の注視時間が長かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当初予定していた通りに板金実験の解析が進んでいないため。
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Strategy for Future Research Activity |
遅れている板金実験の解析を進めると共に、塗装実験結果を用いた教育システムの構築および評価を開始する。
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Causes of Carryover |
解析補助アルバイトを雇用したが、予定の日数とおり勤務できなかったため残額が生じた。次年度使用額は解析補助アルバイトの雇用に使用する計画である。
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