2017 Fiscal Year Annual Research Report
A Development of Work-Based Learning to Foster Creative Information Literacy-Based Vocational Ability Evaluation Standards
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16K16330
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Research Institution | Yamato University |
Principal Investigator |
高橋 朋子 大和大学, 教育学部, 講師 (10388796)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 情報実践創造力 / 仕事ベース学習 / 職業能力評価基準 / 教材開発 / 授業実践 / 主体的な学び |
Outline of Annual Research Achievements |
これからの知識基盤社会を生きるためには,生涯を通して自ら主体的に学び続けることが求められる.このことは,学校教育においても社会教育における職業教育においても同様であり,第2期教育振興基本計画における我が国が目指す「自立・協働・創造に向けた一人一人の主体的な学び」を実現することが求められている. このような主体的な学びは,何のために学習するのかという学習する意味と深く関係し,学習者の内発的要因に関係づいた意味が原動力となって初めて,学びを深め継続させることができる.そこで,筆者は学習者が学習する意味を見出し主体的に学ぶことができる方法を検討し,実践してきた.それが,学習者が将来就きたい職業と関連づけて情報実践創造力を育成する教育実践の枠組みである. 本研究では,職業で必要となる情報を実践的に活用して新たなものを創造する力を情報実践創造力と作業的に定義し,それらの能力を疑似的な仕事に取り組む過程で修得する仕事ベース学習(work-based learning)に基づいた学校教育の中で活用できる学習プログラムを開発することを目的としている. そのために,まず初めに,厚生労働省の委託で中央職業開発協会(JAVADA)が開発した職業能力評価基準における情報実践創造力を数値化して表現するための抽出基準を設定し,各業種や職種,職務ごとに必要となる能力を視覚化することを目指した.そして,それら抽出基準を用いて整理した職種の傾向をもとに,学習者が主体的に情報実践創造力を育成する仕事ベース学習の体験プログラムを大学生対象に5種類を開発し,実践した. これらの体験プログラムのうち1種類を,高等学校における総合的な学習の時間などにおいて活用できる課題探究型の学習プログラム「仕事体験学習」として検討した.
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