2018 Fiscal Year Annual Research Report
Effect of motor skills training on the central nerve system after intracerebral hemorrhage in rats
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16K16445
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Research Institution | Niigata University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
玉越 敬悟 新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 助教 (30632658)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 脳出血モデルラット / AMPA受容体 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,脳出血後のスキルトレーニングが大脳皮質感覚運動野におけるAMPA受容体サブユニットに与える影響について検討した.実験動物にはWistar系雄性ラット(250~270 g)を用いた。対象を無作為に偽手術群(SHAM群:n=12)、非運動群(ICH群;n=12)とスキルトレーニング群(ICH+AT群;n=12)の3群に分けた。脳出血モデルは,コラゲナーゼ溶液を左線条体に微量注入して作製した.偽手術は,0.9%生理食塩水を微量注入した.全身の協調運動、運動学習が必要なトレーニングとしてアクロバッティック課題を実施した。トレーニング内容は、格子台、縄梯子、綱渡り、平行棒、障壁の5課題とし,各コース長を1 mとした。介入は、術後4~28日まで、1日4回実施した。感覚運動機能評価はModified limb placingを用いて経時的に実施した。脳出血後14日目と29日目に組織採取を行い,リアルタイムPCRを用いて、両側大脳皮質感覚運動野におけるAMPA受容体サブユニットのGluR1、GluR2、GluR3、GluR4のmRNA発現量を解析した。運動機能評価から前肢の運動機能障害についてICH+AT群は、ICH群より有意な改善を示した。AMPA受容体サブユニットのmRNA発現量の解析から、脳出血後14日目では全サブユニットにおいて全群間に有意差を認めなかったが,脳出血後29日目では,傷害側大脳皮質においてICH+AT群の全サブユニットがICH群より有意に高値を示した。本研究から脳出血後のスキルトレーニングによる前肢運動機能回復の促進は、傷害側大脳皮質感覚運動野の全AMPA受容体サブユニットが関与していることが示された。
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Research Products
(8 results)