2018 Fiscal Year Annual Research Report
Pulmonary rehabilitation program for physical activity in patients with idiopathic pulmonary fibrosis
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16K16470
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Research Institution | Seirei Christopher University |
Principal Investigator |
有薗 信一 聖隷クリストファー大学, リハビリテーション学部, 教授 (70713808)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 間質性肺炎 / 酸素療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度では,特発性間質性肺炎患者の呼吸リハビリテーションにおける酸素療法の併用効果を検証した.研究同意を得た特発性間質性肺炎患者31例を対象とした.対象に10週間の外来呼吸リハビリテーション(週2回)を実施した。プログラムは、監視型で持久力トレーニングと筋力トレーニングを行う。同時に携帯型在宅酸素療法を併用する群とし、併用しない群(21例)の2群に分ける。両群に同様な在宅でのリハビリテーションプログラムを実施する。プログラムは20分間の歩行練習と筋力トレーニングである。10週間の呼吸リハビリテーション前後に評価を行う測定項目は身体活動量計で身体活動量を計測し、健康関連QOL、息切れ感、運動耐容能を評価し、2群間で比較した. 携帯型在宅酸素療法を併用する群は10例であり,併用しない群は21例であった.運動耐容能の指標である6分間歩行距離では,併用する群は351.4±134.8mから397.9±140.3mに改善し(p=0.03),併用しない群は446.7±81.8mから470.7±104.1mと変化しなかった(p=0.055).1週間の平均身体活動量は,併用する群は2594±1935歩数から2240±1734歩数と差を認めず(p=0.472),併用しない群は3256±1743歩数から3679±2122歩数と差を認めなかった(p=0.357). 携帯型在宅酸素療法を併用した運動療法は,間質性肺炎患者の運動耐容能を改善させることはできたが,在宅での日常生活活動量は,併用しなかった群と同様に改善させることはできなかった.日常生活活動量を高めるためには,労作時の低酸素血症を改善させる在宅酸素療法では難しく,息切れがある中で動けるように患者自身の行動修正が出来るリハビリテーションプログラムが必要であった.
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Research Products
(15 results)