2018 Fiscal Year Annual Research Report
Depression prevention support for workers based on pleasant / unpleasant stress prediction using emotion and mood.
Project/Area Number |
16K16471
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Research Institution | Komatsu University |
Principal Investigator |
梶原 祐輔 公立小松大学, 生産システム科学部, 准教授 (80710706)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 気分 / 情動 / 認知機能 / ストレス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は専門スタッフの代わりに労働者が近未来の仕事を認知した際の『情動』と『気分変化』から各仕事が与える一過性/慢性の快/不快ストレスを予測し、うつ病予防を支援することである。また研究計画では平成30 年度は、実際の企業のオフィスワークでフィールド実証実験を行うことだった。研究代表者は本システムをピッキングに応用し、オーダーピッキングにおける感情の発生と没頭のメカニズムを予測し,心理モデルに基づき,監督者による励ましを実施し,感情および没頭を変化させ,その効果を検証した。また脈波、眼球, 行動をディープニューラルネットワークに学習させ,人間の感情および没頭の推定精度を評価した結果,オーダーピッキング中の感情と没頭は、エラー率0.12以下の精度で予測できることを示した。また、アンケート結果に基づいた心理モデルを構築し、明確な目標を設定することで作業者の作業効率が向上することを示した。 本研究全体を通して,情動と気分を生体信号,行動,気象から予測し,これらの因果関係と,情動と気分の予測因子を明らかにした.また生体信号からストレッサーの推定し,9割以上の精度で推定できることを示した.さらに作業中の体幹の動きから人の心理状態(快/覚醒/没頭)を推定する方法を提案し,効果を検証した.また監督者による作業者を勇気づける声かけなどを行う実験を行い,その効果を示した.これらの成果は労働環境の心理的な改善に役立つ.これらの成果はすでに論文として公開しており,研究期間中に19編の論文が採録となった.そのうち6編がScience Citation Index Expanded登録論文である.またココロの可視化に関する招待講演を2件行った。
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