2016 Fiscal Year Research-status Report
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16K16475
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Research Institution | Hiroshima Cosmopolitan University |
Principal Investigator |
馬屋原 康高 広島都市学園大学, 健康科学部, 講師(移行) (60746395)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 咳嗽 / 咳嗽音 / 咳嗽能力 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,新たな咳嗽能力評価方法の確立である. そこで本研究では,咳嗽音を用いて,従来の空力学的手法で測定不可能な症例でも咳嗽能力評価を可能とするシステム構築および臨床応用を試みた.その手順として,①咳嗽能力評価に適した咳嗽音の音響学的指標の特定,②咳嗽音の音響学的指標から咳嗽能力を推定するシステムの構築,③高齢者や疾患患者に応用することで新たな咳嗽力測定方法の確立の3つの段階を3年間で実施するよう計画している. 平成28年度の研究にて,咳嗽音を用いた咳嗽能力評価システムの構築を試みた. まず従来の咳嗽能力評価法である咳嗽時の最大呼気流量と同時測定した咳嗽時の最大音量との関連を検討した.その結果,咳嗽時の最大呼気流量と最大咳嗽音圧レベルは,指数関数にて表すことができることが明らかとなった.さらに,咳嗽音測定に用いるマイクロフォンの設置方法の検証や咳嗽時最大呼気流量と最大咳嗽音圧レベルの関係式を用いて咳嗽音から咳嗽時の最大呼気流量を予測するシステムを構築するため,咳嗽音の測定方法の検証や身長や性別の影響を検討した. その結果,体動を考慮し咳嗽音は音を発する声帯から等距離となるようにマイクロフォンを設置する必要があること,本システムには身長や性別の影響は少ないことが明らかとなった(海外雑誌査読中).しかしながら,咳嗽音を測定するマイクロフォンの種類による測定精度,加齢の影響が明らかにされていない.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
初年度の計画では,咳嗽能力の評価に適した音響学的指標を特定することであった.実際には,従来法において咳嗽音の指標として用いられている咳嗽時の最大呼気流量は,最大咳嗽音圧レベルと関連があることを明らにすることができた.またその関連性に基づき咳嗽音圧レベルより予測の咳嗽時最大呼気流量を算出する式を提案した.さらに咳嗽音の測定方法の検討や体格や性差の影響について明らかにすることで,咳嗽音を用いた新たな咳嗽能力の評価システムが構築されつつある.またこれらの成果を海外雑誌に投稿し特許申請の手続きも進めている.
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究推進方策:咳嗽音を用いた咳嗽能力評価システムの構築と臨床応用 第1にマイクロフォンの種類による咳嗽音測定精度の検証である.外耳道より骨伝導マイクロフォンや口元に設置するオペレーター用マイクロフォン,スマートフォンやタブレット端末に内蔵されているマイクロフォンを用いて,その精度を検討する.第2に咳嗽音を用いた咳の最大流量予測システムに対する加齢による影響を検証する.第3に誤嚥歴がある患者に本システムを応用し,誤嚥性肺炎リスクのカットオフ値を設定する.
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Causes of Carryover |
被検者に学生ボランティアをお願いしたことから,謝礼が発生しなかった. 論文校正料について所属大学の個人研究費を用いた.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
咳嗽能力k評価システムを携帯やタブレット端末でも使用できるように開発を進めている.そのためのタブレット端末を購入する.
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Research Products
(2 results)