2017 Fiscal Year Research-status Report
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16K16475
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Research Institution | Hiroshima Cosmopolitan University |
Principal Investigator |
馬屋原 康高 広島都市学園大学, 健康科学部, 講師(移行) (60746395)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | Cough peak flow / 咳嗽力 / 咳嗽音 / マイクロフォン / 骨伝導マイク / スマートフォン |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,咳嗽音を用いた咳嗽能力評価システムの構築である.平成29年度は,咳嗽音を測定に使用するマイクロフォンの種類を増やし,マイクロフォンの種類が提案法の測定精度に与える影響について検証した. その結果,外耳道に取り付ける骨伝導マイクや携帯端末の内蔵マイクでも咳嗽音を測定可能で,従来法のである咳嗽時の最大呼気流量とも高い相関が認められた.この成果は,研究実績欄の国際学会論文および国際学会にて発表した(国際会議論文:Umayahara Y, Soh Z, Ozaki T, Murakami T, Otsuka A, Tsuji T. Ability to cough can be evaluated through cough sounds: An experimental investigation of effects of microphone type on accuracy. In: 2017 IEEE/SICE International Symposium on System Integration (SII); 2017 11-14 Dec. 2017; 2017. p. 936-941). さらに提案法を高齢者に導入したところ咳嗽能力を過大評価してしまう可能性が示唆された.このことから提案法に年齢の因子を加え,改良を加えた.その結果,年齢の変数を本システムに組み込むことで高齢者にも導入可能であることを明らかにした.この成果は,欧州の科学雑誌に投稿を予定している.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
データの収集は,研究計画通り良好に進展している.しかしながら,それらの成果を海外の学術誌に投稿しているが,その審査に時間を要しいる.
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究として,①端末用の咳嗽能力評価アプリケーションを開発する.②そのアプリケーションを使用し本システムの臨床応用を進め測定精度や使用感を検証する.③さらに誤嚥の症状が認められる患者において測定を進め,誤嚥の可能性や誤嚥性肺炎を予測するカットオフ値を検討する. ①端末用の咳嗽能力評価アプリケーション開発:すでに広島大学工学研究科にて試作し予備実験を行っている. ②咳嗽力評価アプリケーションによる本システムの臨床応用:若年健常者,誤嚥症状のない独歩可能レベル以上の高齢者,誤嚥または誤嚥性肺炎を呈する高齢者の順に咳嗽評価アプリケーションを導入し,測定精度や被験者の使用感を検証する. ③誤嚥の可能性や誤嚥性肺炎を予測するカットオフ値の検討:医療施設,訪問看護およびリハビリテーション等幅広く本アプリケーションの使用を依頼し,誤嚥可能性や誤嚥性肺炎を予測するカットオフ値を作成する.
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Causes of Carryover |
該当年度に掲載を計画していた論文がまだacceptされていないことから,次年度に繰り越して国外科学雑誌への掲載料として使用する.
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Research Products
(3 results)