2017 Fiscal Year Research-status Report
変形性膝関節症患者における最大酸素摂取量と心機能及び筋酸素動態の関連
Project/Area Number |
16K16487
|
Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
高木 俊 同志社大学, スポーツ健康科学部, 助教 (80735415)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | 運動器疾患 / 骨格筋 / 最大酸素摂取量 / 中心循環 / 末梢循環 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、進行期及び後期の変形性膝関節症患者(膝OA)と膝OAを持たない中高齢者を対象として、1)進行期及び末期膝OAの有無により心機能及び筋酸素動態が異なるか否か、2)進行期及び末期膝OAの有無により最高酸素摂取量(VO2peak)と心機能及び筋酸素動態の関連が異なるか否か、3)進行期及び末期膝OAにおいて非監視下のトレーニング(TR)による身体活動量の増大がVO2peak、心機能及び筋酸素動態を変化させるか否か、4)進行期及び末期膝OAにおけるVO2peakの変化が心機能及び筋酸素動態の変化と関連するか否か、の4点について検討することで、膝OAにおけるVO2peak低下のメカニズムを解明することである。 研究計画当初、平成29年度では、進行期及び末期膝OA患者(OA群)及び膝OAを持たず膝の痛みのない年齢・男女比・体格をマッチングした中高齢者(CON)を対象として、自転車エルゴメーターを用いた心肺運動負荷試験を実施する予定であった。しかし、平成28年度に現有機器の故障等による研究の遅れが生じたため、平成29年度では当初の計画通りの研究を進めることが困難であった。平成29年度は、全身運動中の中心循環を評価するために必要不可欠であったインピーダンス式心拍出量計及び関連する必要備品(消耗品)を購入し、購入機器を利用した予備実験を実施した。平成29年度に研究機関を異動したため、研究環境を再度整える必要があったが、平成30年度より本実験を開始できる見込みである。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨年度分の研究の遅れを取り戻すことができなかった。しかしながら、今年度は研究機器の購入と機器を利用した予備実験を実施し、十分な測定環境を整えることができた。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成29年度に購入した研究機器を利用して、実際の測定を実施する。
|
Causes of Carryover |
消耗品について計上していたが、当該年度中に十分な対象数の測定を実施できなかったため。次年度において測定者数が増大した場合に随時使用する。また、新たな研究環境において、筋酸素動態定量化のための安価な超音波装置を購入する必要性が生じたため、次年度使用額の一部を購入費用にあてる。
|
Research Products
(1 results)