2018 Fiscal Year Annual Research Report
The Curriculum of the Long Jump and the High Jump in Elementary School and Junior High School
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16K16490
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| Research Institution | Shinshu University |
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Principal Investigator |
藤田 育郎 信州大学, 学術研究院教育学系, 准教授 (90608027)
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| Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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| Keywords | 走り幅跳び / 走り高跳び / 運動組み合わせ / 学習の順序性 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題では，小学校から中学校段階を対象として，陸上運動・競技領域における跳躍系種目（走り幅跳び・走り高跳び）のカリキュラム構成を提起することを主たる目的とした。走り幅跳びおよび走り高跳びにおける技能学習の焦点を走動作と跳動作の組み合わせの局面に置き，単元を通した学習成果を「助走速度の踏切速度への効率よい変換」という視点から明らかにすることとし，特に助走リズムに着目した学習指導の成果について検証を行った。
中学校の生徒を対象とした実践研究における走り幅跳びと走り高跳びの跳躍動作を単元前後で比較した結果，走り幅跳びでは踏み切り動作中における水平重心速度が有意に減少していた。このことには，踏切脚接地時に脚がより後傾した接地となっていたことが影響していると推察できる。また，走り高跳びでは踏み切り時の水平重心速度が有意に減少したが，踏み切り時の鉛直変換率が向上していた。
以上のことから，助走のラスト３歩のリズムアップを強調した学習指導は，走り幅跳びにおいて「間延びした踏切動作」を引き起こす可能性が指摘できると考えられた。そしてここには，跳躍系種目の学習の順序性の問題が横たわっていると言える。本研究課題では，走り高跳びを学習したのちに走り幅跳びの学習へと展開したが，走り高跳びにおける踏切脚接地時の深い後傾姿勢が走り幅跳びにおける「間延びした踏切動作」を助長した可能性が指摘できる。この点から考えれば，ラスト３歩のリズムアップを強調する場合には，遠くへ跳ぶ運動から高く跳ぶ運動へと，学習を展開していくことが一つの解決策として提案できると思われる。
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