2017 Fiscal Year Annual Research Report
The new educational method of physical education class with magnetic doll
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16K16502
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Research Institution | Shigakkan University Junior College |
Principal Investigator |
村山 大輔 至学館大学短期大学部, 短期大学部, 助教 (90582669)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 体育 / 運動指導 / マグネットドール / 動感呈示 |
Outline of Annual Research Achievements |
筆者は、体育の授業において黒板やホワイトボードを使用した運動説明(呈示法)に焦点を当てて新たな効果的指導法を様々な視点から検討してきた。本研究は、平成22年度から筆者が開発・実践してきたマグネットドールを用いた新しい体育授業方法の開発とその効果に関する検証を行うこととした。 このマグネットドールを用いた授業研究はこれまで器械運動領域において一定の効果を上げることがわかっているが他の種目についてはさらに検証の必要があった。本研究では、(1)このマグネットドールを用いた授業の特徴を浮き彫りにし、(2)それをさらに有効活用し、様々な運動領域において効果があるかの検証、(3)その成果を運動指導現場に寄与することが目的であった。 平成28年度においては、主に上記目的の(1)と(2)及び学会発表を行うことができた。学会発表では平成28年11月にスペインで行われたXI WCPASでポスター発表してきた。この研究では、跳び箱運動の指導の際にマグネットドールを用いた際の効果を検証したものである。学会のフロアの参加者から形状の変化可能性やサイズ縮小、可動域について改良の余地があるとの指摘を受けた為、改良を続けた。 平成29年度は、さらなる指導実践と使用可能性を探った。学会発表では平成29年6月にドイツで行われたECSSでポスター発表してきた。この研究では、体育実技の体つくり運動と球技において、動き方の指導をする際にマグネットドールがどのような効果を発揮するかを検証し、使用可能性を明らかにした。 上記研究期間で、マグネットドールを用いた指導は、指導者側から〈このような動く感じ〉として呈示する側面と,学習者側が〈どう捉えているか〉を把握するための側面という2つの側面があることが分かった。これらによりマグネットドールを用いた新しい教育(指導)方法が確立でき、その効果も明らかにすることができた。
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Research Products
(1 results)