2020 Fiscal Year Research-status Report
東京オリンピック(1964年)のメディア経験と開発の記憶に関する歴史社会学的研究
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16K16531
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
高尾 将幸 東海大学, 体育学部, 講師 (60584381)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | スポーツ・メガイベント |
Outline of Annual Research Achievements |
これまで、1964年に開催された東京オリンピック・パラリンピックは、東京の都市インフラの急速な整備の後押しになるとともに、テレビによるスポーツのマスメディア視聴を推し進めた画期とされてきた。これに対し本研究は、地域社会という文脈を重視しながら、メガイベントと開発の記憶について、64年東京五輪をめぐる人々のメディア経験の分析から明らかにすることを目的とする。 上記の目的について、八王子(市)という地域社会を事例にその開発の実相に着目してきた。主な史料として、一つは市が正式に企画し、毎日映画社へと制作を委託した『オリンピックと八王子』、もう一つは『私たちの八王子:オリンピックの記録』という作品を用いた。両者の内容を元に、その他の補助的な史料を用いて、分析を進めてきた。 今年度は、新型コロナウィルスの影響により、新しいデータの収集・分析が極めて困難であったが、これまでの研究の成果を中心に、国際学会において研究発表をすることが出来た。2020年8月に開催された国際体育・スポーツ史学会(the International Society for the History of Physical Education and Sport)による21st ISHPES(the International Society for the History of Physical Education and Sport) CONGRESS にて、The impacts of the 1964 Summer Olympics on a local communityという演題でポスター発表(英語)を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルスの影響により、移動も含めて、歴史資料の収集作業等が困難になっている。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウィルスに関する感染症対策に万全を期しつつ、資料へのアクセスが可能な部分から少しずつでも収集作業を実施する予定である。また、アルバイト等も活用しつつ、迅速かつ効率的に研究を進めていくことにしたい。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルスの影響により、出張による資料の収集作業が困難であったため。次年度は、この作業に取り組む予定である。
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Research Products
(1 results)