2016 Fiscal Year Research-status Report
オープンウォータースイミングにおける泳技術評価法の開発と実用化
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16K16542
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Research Institution | Niigata University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
馬場 康博 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 助教 (50592614)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | オープンウォータースイミング / 慣性センサ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、自然環境に応じた泳技術を明らかにすることで、OWSの革新的なコーチング方法や海洋環境における安全教育法の開発に繋げることを目的としている。当該年度の研究課題は、「筋電・慣性センサの同時計測による精度の高い泳技術評価法の開発」であり、今年度はプール泳における慣性センサの長時間測定精度を検証した。さらに慣性センサ及び筋電センサ併用による泳技術評価が可能か否か、これまで信頼性が高いとされた画像分析と比較して精度を検証した。慣性センサ導入に際し、プール泳を高い精度で測定できたものの、慣性センサと筋電センサとの併用(同期)については、筋放電の情報に欠如がみられた。 慣性センサより得られた情報を画像分析と比較したところ、15分を超える長い時間においても高い精度で情報を抽出することが可能となった。また、泳動作を阻害せずに情報を抽出できることが明らかとなった。 防水ワイヤレスのセンサから得られる情報をもとに泳中の動作を高い精度で評価できれば、信頼性の高い泳技術評価法を開発できる。また、小型・軽量化しているセンサは、スポーツ科学の発展のみならずヒトの生活動作を評価するようなリハビリテーション医学分野への学術的評価も期待できる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
慣性センサのみの計測では、高い精度で情報を抽出できたが、筋電センサとの同期および評価指標の妥当性を再検討している
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Strategy for Future Research Activity |
プール泳中での慣性センサと筋電センサの併用できれば、海での測定を試みる。筋電センサ情報に欠如がみられたため、筋電センサの装着部位を再検討する必要がある。
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Causes of Carryover |
学会発表旅費を別予算で執行したため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
被験者謝金に使用予定
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