2019 Fiscal Year Research-status Report
体操競技者の技認知における脳内および視覚メカニズムの解明
Project/Area Number |
16K16548
|
Research Institution | Mukogawa Women's University Junior College Division |
Principal Investigator |
五藤 佳奈 武庫川女子大学短期大学部, 健康・スポーツ学科, 講師 (20469282)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | 観察 / イメージ / 認知 |
Outline of Annual Research Achievements |
産前産後の育児休暇による中断のため、研究再開が10月1日であった。そのため、実質6ヶ月での研究実績の概要となる。 研究再開後は、産休前に実施していた研究1の追加実験・および解析に多くの時間を費やした。研究1では、運動の認知に関する熟達程度の検討として、熟達の程度が異なる4条件を設定し、審判員・熟練者・中級者・初心者が観察経験と遂行経験による運動認知の正確性の違いを検討した。今後は、この研究1を論文にまとめていく。次年度は学会での研究発表も予定したいと考えている。 また研究2では、光点表示映像の観察による運動補完を運動野の興奮性により検証することである。この研究では、熟練者が運動を認知する際、ミラーシステムを賦活させることで見えない情報を補完しているという仮説を立てており、この仮説が正しければ運動観察中に運動野の興奮性が高まるはずである。そこで、経頭蓋磁気刺激法を用いて光点表示条件下の熟達度別の運動野の興奮性を比較検討していく。そのための実験動画を作成し、プレテストも完了している。実験動画は、モーションキャプチャーを用いた光点表示映像の動画作成である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
今年度は、育児休暇明けであるため当初の予定と比べると研究に遅れが出ている。 すでに、補助事業期間の延長を申請しており、承認されている。 今後は、しっかりとスケジュールを立てて、研究を進めていきたいと考えている。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後は、現在提出中の学内倫理審査を通過させたうえで、研究2を遂行していきたい。 ただ、心配な点は現在の社会状況の中、なかなか被験者が集められないという点である。実験にかかる期間は少し余裕をみて計画しながら研究を進めていきたい。 また、最後の研究課題(研究3)では、アイマークと経頭蓋磁気刺激装置の2つの実験機器を用いた実験を予定している。この実験のためのプレ実験を早いうちから初めておきたいので、現在計画中である。
|
Causes of Carryover |
今年度は育児休暇明けであり、研究に使える時間に限りがあり計画通りに進まなかったため、次年度使用額が生じた。 今後は、計画的に研究および実験を行い、課題をまとめていく予定である。
|