2016 Fiscal Year Research-status Report
日本代表選手の行動および対人認知が青年期のスポーツ競技者へ与える影響
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16K16551
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Research Institution | National Institute of Fitness and Sports in Kanoya |
Principal Investigator |
萩原 悟一 鹿屋体育大学, スポーツ人文・応用社会科学系, 講師 (30734149)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | スポーツ科学 / スポーツマネジメント / スポーツ心理学 / トップアスリート |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度の主な計画は、日本代表選手の行動を測定するための尺度および、日本代表選手から与えられるソーシャルサポートの認知を測定するための尺度を作成することであった。まず、日本代表選手の行動を評価するための尺度を作成するため、アスリートの行動認知に関する先行研究(Arai, Ko, & Kaplanidou, 2013; 竹村ほか,2013; 島本ほか,2013)および、Web調査において45名の対象者から得られた自由記述回答を基に調査項目の精選を行った。調査票は、「スポーツ実施者の意識に影響を与えるわが国のトップアスリートに関する行動」について自由回答形式で質問を実施した。以上の情報を参考にスポーツ心理学に精通する研究者2名、スポーツマネジメントに精通する研究者1名の協力のもと、尺度項目の選定を行った結果、6因子各2項目の計12項目を暫定的なトップアスリート行動評価尺度とし、600名の大学生競技者を対象に調査を実施し、尺度の信頼性妥当性について検証がなされた。また、日本代表選手から与えられえるソーシャルサポートの認知を測定する尺度については、日本代表選手と直接的に関わる機会があり、指導やアドバイスなどを受けた経験のある者を対象(20名)として、WEB調査を実施した。調査終了後、先行研究を概観した結果を含め、尺度項目の選定を調査協力者の専門家4名と協力して実施し、尺度作成を行った。作成された尺度を使用し、調査実施中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は概ね順調に進捗していると思われる。1年目の計画では尺度を作成する予定にしていたが、計画通り順調に作成されたといえる。特に学会発表、学術論文への投稿等も終了しているため、成果を順調に公表できる状況にあると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
尺度作成の予備調査段階においてインタビューを予定していたが、調査対象者が県外であったため、調査旅費の関係上、WEB調査に変更して実施した。調査結果については、予備調査、本調査に影響を与えることがなく、期間・費用面でも効率化が図れたと考えられる。今後の計画においても研究の代替案を活かし、効率的に研究遂行を実施していく。
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Causes of Carryover |
調査対象者への謝金について、調査対象者側からの辞退があったため、謝金を支給しなかった。また、旅費については、海外発表を含まなかったため支出が予定よりも少なくなった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
データの入力、研究成果報告書の校正作業などの人件費に充てる予定。また、海外発表を予定しているため、旅費は当初の計画通り支出する予定。
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