2019 Fiscal Year Annual Research Report
Cross-cultural Research in Sports Coaching
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16K16553
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Research Institution | Sonoda Women's College |
Principal Investigator |
中村 泰介 園田学園女子大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (30454698)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | クロス・カルチャー / スポーツコーチング / スポーツ指導 / コーチング哲学 / 育成年代選手 / 外国人指導者 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は最終年度として、以下のように研究調査等を実施した。その中で諸事情により調査が中止されたものもある。 「日本教育学会第78回大会(8月8日於 学習院大学)」では、「身体のパフォーマンスからみた「能力」・「可能性」」のテーマで報告を行い、教育哲学、スポーツコーチング、スポーツ哲学、教育方法等の研究者間で議論を行い、今後のスポーツ教育、コーチングについての有意義な知見を得ることができた。 「クロス・カルチャー」の現地調査を予定していたカンタベリー大学(ニュージーランド)は忌引きのため,イギリスのサッカークラブは新型コロナウィルスのため中止になった。中止になったフィールド調査を補うことは困難ではあるが、10月にRichard Light教授(カンタベリー大学教育学部)を招聘して「Athlete-Centered Coaching」のコーチングセミナー(講義・実技)を園田学園女子大学で実施できた。氏との研究交流により、日本型の「Athlete-Centered Coaching」構築へ向け有意義な視点を得ることができた。 本研究の独自性である思想的フィールドへのアプローチにより、日本人がスポーツを実践および指導する上での長所と短所が明らかになった。中でも「感情のコントロール(マネジメント)」を幼少期から学習する必要性、理論と実践をリンクするコーチング法、主体性の捉え方など、これらを整理して報告書を提出する予定である。そして本研究の「クロス・カルチャー」の視点は、これからのAI技術文明と人間のかかわり方にもつながる手法であると考える。
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