2018 Fiscal Year Annual Research Report
Identification of electrostimulation and blood flow restriction protocols for skeletal muscle hypertrophy
Project/Area Number |
16K16564
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
棗 寿喜 順天堂大学, スポーツ健康科学研究科, 特任助教 (90761841)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 血流制限 / 電気刺激 / 筋肥大 / 筋力 / 筋疲労 / パンプアップ / 筋横断面積 / 筋厚 |
Outline of Annual Research Achievements |
本申請課題では新たに考案した筋電気刺激と血流制限を組み合わせたトレーニング方法の筋肥大を効果的に導く至適な条件について明らかにすることを目的とした。これ迄に我々は、筋電気刺激と血流制限を併用することで、筋肥大に重要である筋疲労(発揮筋力の低下)とパンプアップが5分という短時間で生じることを確認している(未発表)。従って、5分間のトレーニング(5分×1セット)はこれまで実施していた20分間(5分×4セット)のトレーニングと同程度のトレーニング効果を獲得できるかもしれない。従って、3年目には1年目と2年目の研究から得られた筋疲労とパンプアップを効果的に導く筋電気刺激と血流制限の条件を用いて筋肥大を導くトレーニング時間について検証した。 運動習慣のない成人男性5名を対象とした。片脚をそれぞれ5分間のトレーニングを実施する条件と20分間のトレーニングを実施する条件に無作為に振り分け、筋電気刺激と血流制限を併用したトレーニングを1日/2回の頻度で4週間おこなった。筋電気刺激(刺激周波数, 20Hz; パルス幅, 500μs)は電極パッドを大腿部前面に貼付して実施した。また、血流制限は大腿基部にタニケットを装着して、阻血にいたる血流制限圧の50%の圧を加えた。トレーニング期間の前後に、筋肥大の指標として大腿部前面の筋厚を超音波Bモードによって評価した。また、膝伸展時の最大筋力を筋機能測定装置によって評価した。 その結果、大腿部前面の筋厚と膝伸展時の最大筋力はいずれの条件でもトレーニング後に増加した。しかしながら、20分間のトレーニングを実施した条件は5分間のトレーニングを実施した条件よりも有意に改善が認められた。 以上のことから本申請課題で作成したトレーニングプロトコルで筋肥大を効果的に導く為には20分のトレーニングが効果的であることが示唆された。
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Research Products
(2 results)