2017 Fiscal Year Research-status Report
競技前のウォーミングアップにおいて短時間の静的ストレッチングは効果的なのか?
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16K16570
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Research Institution | Kobe International University |
Principal Investigator |
武内 孝祐 神戸国際大学, リハビリテーション学部, 助教 (10738058)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 静的ストレッチング / 短時間 / 柔軟性 / 筋力 |
Outline of Annual Research Achievements |
現在までに静的ストレッチング(SS)に関する研究は国内外問わず数多くなされている.しかし,その多くが3分間以上のSSを用いており,実際の医療・スポーツ現場で実施されているSSの持続時間とは異なると考えられる.SSの効果はその持続時間により変化することが明らかとなっていることから,より短時間のSSの効果を検討する必要があると考えられる.日本国内のスポーツ・医療現場でのSSの実施状況は調査されておらず,どのような実施方法でSSが用いられているのかは明らかでない.そこで,本研究では,まず最初に実際のスポーツ現場でのSSの実施状況を調査した.その結果,約20秒間のSSが実施されていることが明らかとなった.また,本年度はSSの実施状況調査を医療現場にも広げ実施し,スポーツ現場同様に30秒以下のSSが用いられていることが明らかとなった.これまでに,30秒以下の短時間のSSの効果は明らかとなっていない. 上記の研究結果を元に,スポーツ・医療現場で用いられているSS(30秒以下)が足関節底屈筋の柔軟性と筋力におよぼす効果を現在検討している.対象は健常若年男性とし,足関節底屈筋を対象に持続時間が異なる3種類のSSの効果を検討している.研究には等速性筋力測定計を用い,ROM,筋腱複合体スティフネス,受動的トルク,最大筋力,EMGを測定している.本研究結果により,実際のスポーツ・臨床現場で用いれらているSSの効果を明らかにすることができる.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当該年度では新たに医療従事者へのアンケート調査を行い、医療従事者におけるストレッチングの実施状況を確認した。また、短時間の静的ストレッチングの介入実験の予備実験を行った。現在は、予備実験の結果を参考に介入研究を行っている。当該年度で研究責任者の所属機関が変わったことから、機器的、時間的に本課題を十分に進めることができなかった。しかし、本課題を遂行可能な環境は整ったため今後は積極的に研究を進める予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
まず、現在研究を進めている短時間のSSの効果を明らかにする。短時間のSSが効果的なものであれば、長期的な効果を検証する。短時間のSSが効果的でない場合は物理療法との併用など、短時間であっても効果的なSSの方法を探る。
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Causes of Carryover |
現在投稿中の論文がある。その論文の掲載料として支出を予定していたため。
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Research Products
(2 results)