2018 Fiscal Year Annual Research Report
The effect of using manga on health education
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16K16579
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
島崎 崇史 上智大学, 文学部, 講師 (20735170)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 漫画 / 健康教育 / エンターテイメント教育 / 身体活動 / 食行動 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度においては、漫画もちいた健康教育について(1)国際学術雑誌に投稿した試験的介入研究論文の修正再投稿、(2)学習過程における心理感情体験に関する調査・分析、および(3)ランダム化比較試験による健康行動実施の予測因子にあたえる効果の検証、をおこなった。 (1)については、昨年度末に投稿した身体活動の実施、および食習慣の改善を意図した漫画をもちいた健康教育効果の試験的検討結果に関する論文がArchives of Public Health (BioMed Central)に掲載された。 (2)については、本研究により開発した3種類の健康教育漫画を閲読した800名を対象に調査をおこない、特有の心理感情体験4因子(15項目)を抽出した。また、これらの因子は、閲読による効果指標である、動機づけ、望ましい認知的態度、主観的規範意識、自己効力感、行動意図、知識の改善・向上、および内容の記憶に対する影響力が確認された。 (3)については、大学病院医療情報ネットワーク研究センター臨床試験登録システムに登録をおこない(UMIN試験ID:UMIN000034369)、漫画をもちいた健康教育介入3条件(スモールチェンジ編、習慣形成編、逆戻り予防編)、および統制群3条件(イラストによる情報提供、物語調のテキストによる情報提供、一般的なテキストによる情報提供)による無作為統制化試験をおこなった。対象者数は、試験的な検討により効果量は小程度であるという判断から、1群の280名とし、計1,680名を6群に割り付けた。現在、介入については終了し、結果をまとめ、2019年度の学会発表、および国際学術雑誌への投稿準備を進めている段階である。
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