2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a subliminal stimulation smartphone application for improving health
Project/Area Number |
16K16583
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Research Institution | Kibi International University |
Principal Investigator |
平尾 一樹 吉備国際大学, 保健医療福祉学部, 講師 (70568401)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 閾下 / 閾上 / 健康 / 予防 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題の目的は、健康増進のための閾下刺激装置を開発し、その効果を検討することである。平成29年度は、大別して以下の2つの研究を行った。 1. 前年度に開発した閾下刺激装置の介入研究で用いるアウトカム指標の測定誤差の検討 閾下刺激装置の介入研究におけるアウトカム指標の一つであるLSASの個人レベルおよび集団レベルの最小検出可能変化量(SDC)を算出した(n = 1300)。LSASの総得点における個人レベルのSDC値は45.90点(31.9%)であり、集団レベルのSDC値は1.27 点(0.9%)であることが明らかとなった。 2. 前年度に開発した閾下刺激装置の実行可能性及び予備的有効性の検討 本研究の目的は、前年度に開発した閾下刺激装置である閾下うつの自信を高めるように設計されたスマートフォンアプリケーション(アプリ)の実行可能性及び予備的有効性を明らかにすることであった。研究デザインは、オープンラベルの単群前後比較試験であり、閾下うつの若年成人22名が本研究に参加した。介入は、5週間、1週間あたり70分間以上アプリを使用することであった。結果、研究期間中に脱落した参加者はいなかったが、アプリ介入に対する5週間のアドヒアランス率は50%であった。5週間におけるアプリの平均使用時間は124.23±81.94分/週であった。有害事象は報告されなかった。CES-D得点は、介入後に有意に改善し、SDC値を上回る改善が認められた。しかし、他のアウトカム指標には有意な差は認められなかった。これらの結果より、本研究課題で開発したアプリの介入は抑うつ症状を軽減する可能性はあるが、アドヒアランス率を高めるためにアプリを改善する必要があることが示唆された。
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Research Products
(7 results)