2018 Fiscal Year Research-status Report
大学生アスリートにおける睡眠不足症候群の実態とその予防に資する至適睡眠時間の検討
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16K16608
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
守田 優子 東京理科大学, 理工学部教養, 助教 (50710068)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 睡眠不足 / 睡眠不足症候群 / 睡眠負債 / 大学生アスリート / 運動 / パフォーマンス |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度までに実施された疫学調査から算出されたアスリートの至適睡眠時間について、その検証を行うための介入実験を実施した。 同一部活動に所属し、睡眠不足症候群と疑われる男子大学生アスリート24名を対象とした。夜間睡眠時間を至適睡眠時間である7.9時間まで延長する介入群と、普段の睡眠習慣を維持してもらう非介入群に12名ずつ分類し、介入の前後で彼らの日中機能および気分(SF-8、日本語版 POMS、エプワース眠気尺度、抑うつ尺度)、認知機能(Psychomotor vigilance test)の測定を実施した。また、毎日の夜間睡眠の記録はマットレス型の睡眠記録装置を用いた。 介入前の介入群の睡眠時間は5.9時間、エプワース眠気尺度8.3点であり、非介入群については、睡眠時間5.3時間、エプワース眠気尺度7.9点であり、両群に差は認められなかった。介入期間は3週間であり、介入途中で介入群に分類した2名が脱落したため、解析対象にはその2名を除外した22名を用いる予定である。現在、介入実験が終了し、データを取得した直後であり、解析はこれから実施する。介入期間中の両群の睡眠時間を確認し、介入前後の日中機能、気分、Psychomotor vigilance testについて比較検討を行う。Psychomotor vigilance testについては、反応時間ならびに10分間の誤反応数について、それぞれ検討する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究の睡眠時間延長介入研究の被験者として、事前に研究協力の承諾を得ていた部活動の都合が急遽あわなくなったことから、他の部活動に研究協力と被験者募集を依頼する必要が生じた。承諾を得た後も部活動の競技のスケジュールの都合上、介入開始までに想定以上の時間を要してしまった。2018年度が補助事業期間の最終年度であったが、上述の理由から期間の延長を申請、承認してもらった。
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Strategy for Future Research Activity |
介入実験のデータ解析を実施し、論文報告を行う。
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Causes of Carryover |
介入実験が遅れ、その解析および論文投稿が昨年度までに完了しなかったため、補助期間の延長を申請するとともに、次年度に解析・論文投稿費用を繰越した。
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Research Products
(3 results)