2016 Fiscal Year Research-status Report
サルコペニア予防に向けた通信型運動・栄養支援プログラムの開発
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16K16615
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Geriatric Hospital and Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
清野 諭 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (50725827)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | フレイル / サルコペニア / 運動 / 栄養 / 社会参加 / 地域介入 |
Outline of Annual Research Achievements |
サルコペニアやフレイルの予防・改善には、レジスタンス運動やウォーキングなどの運動を実践して体力を保持すること、たんぱく質をはじめとした多様な食品を摂取して栄養を確保すること、社会参加を通じて人や社会と結びつくこと、が必要となる。これまでに、我々は、運動・栄養・社会参加からなる複合プログラムがフレイル予防に有効であることを示してきた。しかし、有効なエビデンスを明らかにすることと、住民の実践との間には、いまだ大きなギャップがある。本研究では、地域全体でのフレイル・サルコペニア予防に活用できる運動・栄養支援ツールとそれらを活用したプログラムの開発を目的としている。当該年度は、ベースライン調査と介入地域の課題分析、そして課題解決に必要となるチームビルディングをおこなった。本研究は、研究フィールドとの協議の結果、当初の予定よりもスケールを拡大して実施することとなり、モデル地域を選定した。65-84歳の男女15500名を対象とした郵送調査を実施し、11925名から調査票を回収できた。モデル地区における運動面、栄養面の課題分析をおこない、その結果をモデル地区住民と共有し、具体的な介入内容や支援ツールに関する協議をおこなった。協議の結果、研究計画や提案内容の見直しをおこなうこととなったものの、運動に関する介入とツールの大まかな計画を定めることができた。また、本研究で収集されたデータを用い、運動・栄養面に関する関連分析を進め、学会で報告した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ベースラインデータのデータセット構築とデータ分析に想定以上に時間がかかってしまい、課題解決に向けたチームビルディングに遅れが生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
月に1回の頻度で、モデル地域の住民から意見をもらいつつ、運動および栄養に関する介入内容と必要なツール作成を進める予定である。
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Causes of Carryover |
計画の見直しが生じ、予定よりも若干おくれたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
計画に遅れは生じているものの、次年度は介入の実行が目標であるため、それによってすべて使用する計画である。
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[Journal Article] Effects of a multifactorial intervention comprising resistance exercise, nutritional, and psychosocial programs of frailty and functional health in community-dwelling older adults: a randomized, controlled, crossover trial.2017
Author(s)
Seino S, Nishi M, Murayama H, Narita M, Yokoyama Y, Nofuji Y, Taniguchi Y, Amano H, Kitamura A, Shinkai S.
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Journal Title
Geriatrics & Gerontology International
Volume: 印刷中
Pages: 印刷中
Peer Reviewed
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