2021 Fiscal Year Annual Research Report
Development and Evolvement of Anecdotal Writings in the Newly Discovered Early Chinese Manuscripts
Project/Area Number |
16K16701
|
Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
草野 友子 立命館大学, 衣笠総合研究機構, 特別研究員 (90733402)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 新出土文献 / 故事 / 中国古代思想史 / 中国 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.著書の刊行:本年度は、これまでの研究の集大成である単著『中国新出土文献の思想史的研究――故事・教訓書を中心として――』(汲古書院、2022年1月26日)を刊行することができた。本書は、1990年代以降に発見された中国新出土文献のうち「故事」「教訓書」類の古佚書を取り上げ、その成立と展開、思想史的意義を解明することを目的として執筆したものである。序論(全三章)、第一部「楚国故事の研究」(全六章)、第二部「故事類文献の研究」(全三章)、第三部「新出土文献から見る教訓書」(全二章)、結語という構成で、冒頭には専門用語一覧・凡例、末尾には初出一覧・中文目次・中文摘要・索引を附した。学術雑誌等で既発表の論文については、本書収録にあたり、すべて加筆・修訂を行った。
2.科研シンポジウムの主催:2021年12月18日に科研シンポジウム「若手研究者竹簡學國際會議」を開催した。オンライン主体(Zoomを使用、立命館大学から同時中継)で、国内外からの申込は70名を超え、発表者・スタッフをあわせると参加者は全体で約80名に及んだ。シンポジウムにおいては、若手研究者5名(肖芸暁、梁静、蒋文、譚競男、田天)が中国語で戦国竹簡・秦簡・漢簡に関する研究発表を行い、質疑応答・総合討論では活発な議論が行われた。その成果報告として、『科研シンポジウム「若手研究者竹簡學國際會議」論文集』を発行した(2022年3月1日)。
3.その他:武漢大学簡帛研究中心からの依頼により、「2018-2020年日本學界中國出土簡帛研究概述(上)」を執筆し、『簡帛』第24輯に掲載されることが決まっている。また、共著『よくわかる中国思想』(湯浅邦弘編著、ミネルヴァ書房、2022年2月28日)の第2部「中国思想の本質」Ⅵ「学びの諸相」を担当し、『説苑』『列女伝』『顔氏家訓』『蒙求』『小学』「白鹿洞書院掲示」を一般の読者向けに解説した。
|
Remarks |
・草野友子「科研シンポジウム「若手研究者竹簡學國際會議」開催報告」、中国出土文献研究会・第74回研究会、於Zoom(オンライン)、2022年2月20日。 ・草野友子『科研シンポジウム「若手研究者竹簡學國際會議」論文集』、個人印刷、2022年3月1日発行、全68頁。
|
Research Products
(6 results)