2020 Fiscal Year Research-status Report
近世中期の有職家・神道家をめぐる学芸ネットワークの研究―神村正鄰を中心に―
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16K16773
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
勢田 道生 大阪大学, 文学研究科, 准教授 (40580668)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 近世 / 神道 / 有職 / 人的交流 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、第一に、有職家・神道家である神村正鄰を中心的対象として、近世中期の有職家・神道家の学芸の特徴とその社会的意義を明らかにすること、第二に、神村正鄰旧蔵書を手がかりとして、有職家・神道家をめぐる人的・文献的ネットワークの実態を明らかにすることである。 本研究は、前年度までに完了する予定であったが、大幅に進捗が遅れることとなった。そのため、本年度は、正鄰旧蔵書の網羅的調査は断念し、特に正鄰周辺の神道・有職をめぐる思想の特徴の解明、および、正鄰の伝記的事実の解明に重点をおき、調査・検討を進めることを予定していた。 これに対し、本年度は、前年度までに収集した資料、および、インターネットを通じて公開されている資料を中心的対象として、正鄰が学んだ神祇伯白川家学頭・臼井雅胤の『日本書紀』神代巻注釈についての調査・検討を開始し、また、同じく白川家の門人であった山口日向守大神貫道の著作についても検討を進めた。なお、有職関係については、『禁秘抄』・『職原抄』、律令関係については『令集解』、正鄰の伝記的事実の解明については、宮内庁書陵部像『白川家日記』および徳川林政史研究所蔵『尾州御小納戸日記』に焦点を絞って検討することが効果的だと見定めることができた。 ただし、本年度は新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、資料調査が困難であったこと、および、業務上の負担の増大のため、本研究に十分なエフォートを割くことができなかったため、進捗は大幅に遅れている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、資料調査が困難であったこと、および、業務上の負担の増大のため、本研究に十分なエフォートを割くことができなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
正鄰の伝記的事実およびその周辺の神道・有職に関する学説に焦点を絞って検討を進める。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、資料調査が困難であったこと、および、業務上の負担の増大のため、本研究に十分なエフォートを割くことができなかったため。次年度使用額は、神村正鄰関係資料の閲覧調査の旅費や複写費に使用する予定だが、新型コロナウイルスの流行状況によっては、出張による調査は断念し、可能な限り複写物を入手して研究を進める。
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