2019 Fiscal Year Annual Research Report
Documentation and Grammatical Description of Endangered Language Hezhen
Project/Area Number |
16K16833
|
Research Institution | Seikei University |
Principal Investigator |
李 林静 成蹊大学, 法学部, 教授 (40567418)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 危機言語 / ホジェン語 / ドキュメンテーション / 文法記述 / ツングース諸語 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の具体的な目的は、1)これまでに出版された危機言語であるホジェン語のテキスト及び研究代表者のフィールド調査によって得られた音声・映像資料をも とにホジェン語の形態・統語構造をより詳細に記述すること、2)ホジェン語のドキュメンテーションを行い、得られた音声・映像資料を文字化し、文法情報を付して成果刊行することである。最終年度である2019年度の活動は次のとおりである。 現地調査:2019年8月から9月にかけて、中国黒龍江省同江市、及び街津口郷にて、ホジェン語に関するフィールド調査を実施し、音声、映像データを収集した。話者A氏(74歳)と話者B氏(83歳)によるホジェン語の会話の音声・映像データを収集することができた。 データの整理・分析・公開:前年度に話者A氏より収録した魚のデンブの作り方を予め聞き起こし、フィールド調査時にA氏の助力を得て、テキストの不明な点について確認することができた。そのテキストに文法情報、日本語訳、中国語訳を付し、2019年12月に当該テキストを公表した。 研究成果の発表:2019年7月に、第14回ソウル国際アルタイ学会にて、ホジェン語の動詞のアスペクト形式について、2020年1月に、ヤポネシアゲノムプロジェクト言語班2019年度国際シンポジウムにて、「日本周辺言語における進行相と結果相-ホジェン語を中心に」について発表した。 注:ホジェン語はヘジェン語とも言う。2017年7月に公表した業績より、本言語の英語表記Hezhenに合わせ、ヘジェン語と表記することにした。ただし、本実績報告書においては研究題目に合わせてホジェン語のままとする。
|