2021 Fiscal Year Research-status Report
宮古語諸方言の言語記録のための基礎的研究とデータ収集
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16K16842
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| Research Institution | Kobe University |
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Principal Investigator |
林 由華 神戸大学, 人文学研究科, 助教 (90744483)
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2016-04-01 – 2023-03-31
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| Keywords | 琉球諸語 / 危機言語の記録・保存 / 方言バリエーション / 宮古語 / 話者意識に 基づ く 方言境界 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、消滅の危機にある南琉球宮古語について、豊かな方言バリエーション全体を記録保存するためのデータ収集、および記録のための社会言語学的基盤、電子公開の基盤の整備である。宮古語の方言は数十あるとも考えられるが、実際に話者が区別しうる方言数はどのくらいあるのか、それがどのような区分を成しているのかについては、明らかでない。本研究は、そのような話者の言語意識に基づく方言区分・方言数を明らかにしてその記録の単位を割り出すとともに、それぞれの方言についての動画による談話資料を収集し、共有のために電子公開を行う。
本研究は、①言語意識に基づく方言区画の聞き取り調査、②ウェブサイト（「みゃーくの方言―宮古語諸方言の記録―」http://miyakogo.ryukyu）でのデータ公開、③話者コミュニティとの共同での記録・コンテンツ作成 を行うものである。本年度は再々繰越したうえでの最終年度だったが、新型コロナウイルスの影響が続いており、①および②を進めることができなかった（②についても、公開のための確認作業が必要である）。③については、協働している高校生とともに活動に関する学会発表を行うほか、データのアノテーションを進めた。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2019年度までは代表者の出産育児による研究中断・渡航困難により研究に遅れがあったため、繰越を行っていたが、2020年度からはコロナ禍の影響により、それらの遅れ分の作業の大部分が推進不可能であった。本年度も、アノテーションの作業については進められているが、昨年度に引き続き遅れを取り戻すことができていないため、「遅れている」の区分とした。
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| Strategy for Future Research Activity |
言語意識に基づく方言区画の聞き取り調査、動画収録、アノテーションおよび公開可否の確認については、コロナ禍の状況次第で実行可能性が変わってくる。未だ調査の見通しがたっていないが、調査渡航が可能になり次第進める。
次年度までで準備できた範囲について、本研究で収集したデータのアーカイブセンターへのデータのデポジットを行う。
また、ウェブサイトについて、内部で使用している書き起こし表示システムが、動画配信サイトの仕様変更により使用できない事態になっている。これについて、動画のアノテーション表示システムの入れ替えを行う予定である。それも含め、次年度は現在できる範囲でウェブサイトを改善、完成させる。
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| Causes of Carryover |
本年度は前年度に引き続き、コロナ禍の影響で調査や発表に伴う出張などを行うことができなかった。これらは次年度に可能になり次第実行する。
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Research Products
(2 results)
