2017 Fiscal Year Annual Research Report
Sentences with 'only' and Question-Answer Congruence in the acquisition study: Comparative study in Japanese and English
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16K16856
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
菅原 彩加 三重大学, 人文学部, 講師 (80755710)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 日英語比較 / 質問回答の整合性 / 第一言語獲得 / 文処理 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、最終年度に計画していた4つの実験のうち、1.日本語の質問回答整合性に関する母語獲得実験の追加実験、2.日本語母語話者の大人を対象とする反応時間計測実験の追加実験、3.日本語母語話者を対象とする数詞を使った実験を行った。研究の成果は、1件の査読付き国際学会での発表、3件の招待講演においての報告によって社会に発信された。今年度の助成金は、主に実験遂行のために必要であった文献や備品の購入、本件の研究成果を含め分野の近い研究者による研究報告について議論する場とした言語学コロキアムの運営(講演者への謝金)、被験者への謝金に充てられた。 7月には、京都女子大学で行われた言語科学会2018年次国際大会にて、招待シンポジウムの講演者として、母語獲得および第二言語獲得実験における研究成果を報告した。9月上旬には、スペインで行われたGenerative Approaches to Language Acquisition 13の学会において研究成果を発表した。9月下旬には、東洋学園大学において行われたWorkshop on Theoretical Linguistics: Syntax and its interfacesにおいて研究成果を報告した。3月には、青山学院大学で行われた英文学会講演会において、研究成果を報告した。10月には、日本語母語話者の反応実験計測実験のために被験者を募集し実験を遂行した。その他、1年を通して研究や実験に必要な消耗品や書籍を購入した。 今年度で本助成金は最終年度であるが、これまでに行った実験の成果を国際的な学術雑誌へ論文として投稿するため、目下準備を進めている。また、最終年度に計画していた実験のうち、英語話者を対象とする反応時間計測実験を終えることができなかったため、今後も継続して研究を続け、本研究への補完となるようにしたい。
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