2021 Fiscal Year Research-status Report
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16K16860
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
石澤 徹 東京外国語大学, 大学院国際日本学研究院, 准教授 (00636095)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 語彙学習 / 学習者の特性 / 漢字の認識 / 中級レベル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、日本語学習者を対象に視線計測実験を行い、語彙学習における学習者の特性による影響を検討することを目的としていた。しかし、当該年度もコロナ禍の影響を受け、海外渡航での調査ならびに来日した留学生への実験調査はできなかった。 その代替措置として、当初はアンケート調査の計画を立てていたが、計画を変更し、実際に渡日できた学習者を対象とした視線計測実験のための準備にあてることとし、具体的には先行研究の収集と検討を行った。 なお、授業や個人面談時の学習者の様子から、漢字系の学習者は、母語での漢字の意味があるために、日本語の語彙の正しい理解を妨げてしまっている様子が見られた。一方、非漢字系学習者は、部首による意味推測を試みているが、意味を捉えることにつながりにくいとのコメントがあった。これらの点をふまえ、視線を計測する実験を行うにしても、注視しているその行動と思考がどのように繋がるのかについて検討する必要が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
調査が実施できない状況が続いているため。
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Strategy for Future Research Activity |
入国規制が緩和され、調査が可能となってきたので、次年度は複数の調査が実施できると考えられる。それにより得られたデータをまとめる。
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Causes of Carryover |
学会発表ができる状況が整わなかったため。次年度発表時に使用予定。
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