2020 Fiscal Year Research-status Report
ハワイ日本語テレビ放送の教育機能に関するメディア論的研究
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16K16865
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Research Institution | Tokyo Keizai University |
Principal Investigator |
白戸 智子 (松永智子) 東京経済大学, コミュニケーション学部, 准教授 (60735801)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ハワイ / 日本語メディア / エスニシティ / 地域メディア |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度の最も大きな成果としては、「地域」を拠点とした言論活動に参加し、これまで取り組んできたハワイの日本語メディアの研究成果について「機関誌に書く」という発表の場を得たことである。これは、メディアを通じた「地域」文化の交流、蓄積への参与観察であり、ハワイの日本語メディアというエスニック/地域メディアを検討するうえで示唆に富む。さらに、学術論文のようなフォーマットのない場で書くことは、研究のスタイルや思考方法、自らの言葉を再構築するための模索につながる。次年度も続けていく予定である。 また、ハワイ(アメリカ)の日本語テレビと「日本」との関係を検討するため、1984年に放送されたNHK大河ドラマ『山河燃ゆ』が米国内で放送延期になった「事件」について調べ、論文を執筆した(2021年度に公刊予定)。在米日系コミュニティにおけるエスニシティの形成、再編成について網羅的に勉強したことで、これまで集めてきたインタビューデータを分析するためのあらたな視座を得た。 なお、ハワイのインフォーマントとはメールやSNSを通じてコミュニケーションを図り、コロナ禍の暮らしにおけるメディアの役割について情報収集を続けている。研究方法としての「インタビュー」について、改めて社会学、人類学、民俗学の関連書籍を読み、「データ」の捉え方、記録の方法、分析の仕方について検討した。「遠隔フィールドワーク」の模索の一年でもあった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
個人的には産休・育休による研究活動の中断、社会的にはコロナ禍による移動の制限という制約の多い一年であった。研究をスタートさせた時点とは異なるコンディションで続けていくことになるため、引き続き、研究方法の工夫や計画の軌道修正によって克服していきたい。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度も、「地域」を拠点とする言論活動の輪に加わり、機関誌『道標』(季刊)への投稿を続ける。論考については、将来的に書籍として発表することを念頭に置きながら執筆する。 コロナ禍で学会活動の多くがオンラインに移行していることを逆手に取り、今年はより積極的に、国内外で研究発表をしていきたい。
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Causes of Carryover |
2020年度に産休、育休に伴い研究活動を中断したことが主な理由です。次年度については、コロナ禍の状況をみながら、資料収集のための研究出張や図書・資料購入費での支出を考えています。
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Research Products
(1 results)