2018 Fiscal Year Research-status Report
英語教育における体系的・継続的な基本動詞の指導のあり方の研究
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16K16880
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Research Institution | Tokiwa University |
Principal Investigator |
森本 俊 常磐大学, 人間科学部, 助教 (40755899)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 基本動詞 / 語彙指導 / 第二言語習得 / コア |
Outline of Annual Research Achievements |
3年間の研究プロジェクトの最終年度にあたる2018年度では,過去2年間に行った意味論研究,指導及び学習に関する実態調査,習得論研究を踏まえ,基本動詞を「使い分けつつ,使い切る」力を育成するためのエクササイズ集及びウェブ上のリソースサイトの制作に取り組んだ。 基本動詞力を身につけるためのエクササイズを考案する上で重要となる点として,(1) 基本動詞のコアとコア・イメージを分かりやすく提示すること,(2) 語義の異なる例文を複数提示し,例えば「break=壊す」のような英語と日本語の訳語を一対一対応させる理解に揺さぶりをかけること,(3) 気付きの高揚,関連化,理解,産出,自動化の5つの視点からなるエクササイズ論に立脚したデザインをすることが挙げられる。これらの点に学習者の発達段階を加味することにより,効果的なエクササイズをデザインすることが可能となる。 プロジェクト当初に実施した現職教員を対象とした実態調査では,英語学習における基本動詞の重要さが強く認識されていた一方,それらを現場で指導するためのリソースや時間が不足している点が指摘された。これを受け,本プロジェクトでは,2017年度に出版した基本語エクササイズに関する書籍の内容を充実化させ,冊子としてのエクササイズ集及びウェブ上でのリソース提供を行うこととした。 進捗状況としては,上記の作業に着手後,当初予期していなかった事情により年度内に完成に至らなかったため,一年間の延長申請を行った。向こう一年間を通して教育現場に還元できるリソースを開発していきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
年度後半に,研究者自身に関する当初予期していなかった事象が発生し,エクササイズ集の完成に至ることができなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
年度内に基本動詞のエクササイズ集を冊子としてまとめる。加えて,基本動詞の指導に関するウェブサイトを立ち上げ,現場で活用できる様々なリソースを提供する。
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Causes of Carryover |
当初予定していた冊子としてのエクササイズ集の印刷・製本及びウェブサイトの立ち上げに年度内に至らなかったため。
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