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2016 Fiscal Year Research-status Report

高速シャドーイングのリスニングスキルへの影響

Research Project

Project/Area Number 16K16892
Research InstitutionKobe College

Principal Investigator

下村 冬彦  神戸女学院大学, 共通英語教育研究センター, 専任講師 (80755744)

Project Period (FY) 2016-04-01 – 2018-03-31
Keywords英語リスニング教授法 / 高速テキスト付シャドーイング / 音読 / TOEIC
Outline of Annual Research Achievements

リスニングの効果的な指導法として音声知覚の自動化を促すシャドーイングを用いた教授法が注目され、シャドーイングの効果に関しては既に実証研究も行われているが、近年「高速である方が脳内に音読やシャドーイングを行った文章が定着しやすく、認知プロセスの自動化が起こる」という仮説が提唱され、またワーキングメモリのキャパシティに2秒間という制約があり、高速でのシャドーイングの方がその2秒以内に復唱(内語反復)できる語句の数が増えることを考えても、高速でのシャドーイングやパラレルリーディング(テキスト付きシャドーイング)の効用は大きいと思われる。現段階では、音読と高速音読練習、テキスト付きシャドーイングを行うグループと、音読と高速音読練習と高速シャドーイングを行うグループに被験者を分け、どちらのグループのリスニング力がより伸びたか(高速でのシャドーイングの効用がTOEICスコアの差に現れるかどうか)を検証するために、TOEICのプレテストとポストテストのリスニングスコアの収集、無作為抽出のケーススタディ被験者のプレインタビューとポストインタビュー、インタビュー内での受講前受講後の聴音スピードの差を見るための英語音読、のデータの収集を終了し、解析を始めたところである。現段階ではリスニングのトップダウン処理の中の語彙処理がやりやすくなったと回答している被験者が比較的多いことから、高速テキスト付きシャドーイングと語彙処理の関連を中心に解析を進め、学会発表、論文刊行を行う予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

予定通り2016年度には全てのデータ収集を終了し、現在2017年度に予定している論文刊行と学会発表に向けてデータの解析を進めている。

Strategy for Future Research Activity

本来の計画ではテキストなしのシャドーイング(聞いた言葉をそのまま反復)の高速版を行う予定であったが、被験者の英語力にバラつきがあり全員が行うことが難しいことから、シャドーイングは全てテキスト(スクリプト)を読みながらシャドーイングを行うパラレルリーディングに変更して、データの収集を行なった。この為、データの解析にも聴覚からのみ言語情報が入る場合(シャドーイング)から、聴覚と視覚の両方から言語情報が入る場合(パラレルリーディング)へと分析方法に微細な変更が出る可能性はあるが、基本的にシャドーイングとパラレルリーディングはどちらもオンライン処理である点から、リスニング力向上に関して同様の効果が得られるとの見解が一般的であるので、高速オンライン処理を行なった場合のスピーキング力向上に伴うリスニング力向上については問題なく研究できるものと思われる。

Causes of Carryover

平成28年度は、研究代表者が単独で主にTOEICスコアのデータやTOEICミニテストデータ、インタビューデータ、音読練習データ、授業外学習時間に関するアンケート結果などの収集を進めた。データを収集する授業が秋学期の授業であり、データ収集は本来から学期末ギリギリまでかかる予定であったので、学会発表等の費用は2年目に回さざるを得ないため。

Expenditure Plan for Carryover Budget

平成29年度は、研究代表者が単独で主に収集したTOEICスコアのデータ解析やTOEICミニテストデータ分析、インタビューデータの検証、授業外学習時間に関するアンケート結果の解析などを進め、高速シャドーイングを行ったグループと行わなかったグループの間にリスニングスコアに有意差が見られるかどうか、また学習者自身のリスニングのスキルアップに関する自己認識に変化が起きたか、などを複合的に検証する予定である。また、平成29年6月以降平成30年3月にかけて、国内外の学術誌や学会での論文刊行や、28年度に引き続き、国内外での学会発表を予定している。研究担当者は、平成29年度に現時点では本研究逐行中に別研究に関わる予定はない。

  • Research Products

    (1 results)

All 2017

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] Can teachers help students cope with "Action plan for education global citizens" policy?: Exploring the potential of new listening pedagogy in EFL classroom2017

    • Author(s)
      Fuyu Shimomura
    • Organizer
      2017 Multidisciplinary Approaches in Language Policy and Planning Conference
    • Place of Presentation
      University of Toronto
    • Year and Date
      2017-08-24 – 2017-08-26

URL: 

Published: 2018-01-16  

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