2019 Fiscal Year Annual Research Report
Study on "Manumission Papers" in the Early 20th Century Persian Gulf
Project/Area Number |
16K16896
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Research Institution | National Museum of Ethnology |
Principal Investigator |
鈴木 英明 国立民族学博物館, グローバル現象研究部, 助教 (80626317)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ペルシア湾 / 奴隷 / クウェート |
Outline of Annual Research Achievements |
研究計画最終年度に当たる本年度は、まず、5月に京都精華大学で開催された第56回日本アフリカ学会学術大会において、“African History in Broader Perspective: Some Dimensions in 19th and 20thCentury”というセッションを組織し、そのなかで“African Diaspora in the 20th Century Persian Gulf: Preliminary Observations with Slave Narratives”と題した報告を行った。セッション全体を通して、本研究のより大きな枠組みにおける位置づけに関する示唆を得ることができた。 また、2月23日から3月1日までクウェートで調査を実施した。奴隷解放調書登場するいくつかの地名に関する踏査を行った。これによって、奴隷解放調書の内容をより具体的に捉える一助を得た。 また、本研究の成果を援用し、David Ludden, et al. (eds.), Oxford Research Encyclopaedia of Asian History (Oxford: Oxford University Press)にAsian Diaspora in Asiaと題した項目を寄稿した。加えて、『国立民族学博物館研究報告』44-4に「海域世界の鼓動に耳を澄ます――19世紀インド洋西海域世界の季節性――」が掲載された。日本アフリカ学会大会で報告した内容については、現在、論文を執筆している。
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Research Products
(3 results)