2018 Fiscal Year Research-status Report
負債の満期選択に関する動学モデルの構築とリスクマネジメントへの応用
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16K17151
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| Research Institution | Ryukoku University |
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Principal Investigator |
田 園 龍谷大学, 経済学部, 准教授 (10609895)
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| Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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| Keywords | 負債 / 倒産 / 投資 / 流動性 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本年度の研究では，前年度において構築した企業の資産と負債の双方を一元的に総合管理(Asset Liability Management)する理論モデルについて，さらなる考察を行なった．その研究成果を"Dynamic investment and financing with internal and external liquidity management"という題目で，研究代表者がRIMS Workshop on Financial Modeling and Analysis，共著者が国際学会Bachelier Finance Society 10th World CongressやThe Sixth Asian Quantitative Finance Conferenceにおいて発表報告した．また，本研究課題の関連研究として，下記の2つも同時進行している．(1)不確実性をリスクと曖昧性に分けて，特に曖昧性が企業の投資，資金調達及び流動性マネジメントに及ぼす影響を分析した．(2) 企業家の選好が時間的非整合となる可能性を考慮して，２社による投資競争をゲーム理論のアプローチを用いてモデルを構築した．その研究成果を論文"Option games with time-inconsistent preferences"としてまとめ，2018 FMA Annual Meetingの最優秀論文賞セミファイナリストに選ばれた．その他，論文"Brokered versus dealer markets: Impact of proprietary trading with transaction fees"を査読付き国際学術雑誌International Review of Financial Analysisに投稿し，現在要求された2回目のリバイスを終え，再投稿した．
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
縦方向では，前年度の研究について，さらなる考察を行なった．横方向では，前年度の研究に関連して，曖昧性と選好の時間的非整合性という別の２つの切り口から新たに理論モデルの構築を試みた．これらは，本研究内容をより豊かなものにしつつある．
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| Strategy for Future Research Activity |
今後は，得られた研究成果を論文としてまとめた上，国際学術雑誌に投稿する予定である．
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| Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由としては，共同研究者が打ち合わせするための香港出張の旅費を支出していただいたことがあげられる．次年度使用額と次年度以降に請求する研究費を合わせた使用計画としては，研究の打ち合わせや国際学会への出張旅費に使用することを計画している．
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