2019 Fiscal Year Annual Research Report
Transition Managenent Research for Innovation over multiple regime; case of small UAS
Project/Area Number |
16K17161
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
中村 裕子 東京大学, 総括プロジェクト機構, 特任准教授 (40600698)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 小型無人機 / 空飛ぶクルマ / イノベーションマネジメント |
Outline of Annual Research Achievements |
小型無人機、さらにテーマ拡張して取り組んだ、空飛ぶクルマの社会実装への産業界の野心や要望は、ポリシーメーカーの対応が追いつけず批判を受けるほど、強く、また複雑な課題を含むものであった。 空飛ぶものの規制はわが国で言えば航空局が主に担うものであるが、産業振興においては経産省、また、いち早く無人機の産業利用が始まっていた農業での活用について農水省、小型無人機の環境整備に関するビジョンとして取り上げられた物流について国土交通省、セキュリティに関して警察庁、災害支援で防衛庁等々、関係する省庁だけを見ても、本テーマが複雑なシステムの元におり、そのマネジメントに有益なフレームワークの開拓は、今後の新たな技術台頭にも応用が期待される。 研究者は、第三者の安全性を基軸に、安全性を損なうことなく、規則を柔軟なものにする方法論、そして、理論の実践に必要な課題や挑戦の価値の可視化に取り組み、論文、実証実験、政策提言を期間中行ってきた。 今年度は、安全に効果的で、イノベーションの効率的な制度の構築について、小型無人機から、空飛ぶクルマや、大型の無人機である無操縦者航空機にテーマを広げて、その要素に関する解説文の発行や、イノベーション促進のための作業部会となる委員会の設立を行なった。 今後は、期間中に行った社会システムにおけるイノベーション普及のための障害整理と解決の概念を、実際の政策に生かしていく。
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