2017 Fiscal Year Research-status Report
革新的技術の波及に関する実証研究:地球温暖化対策技術を事例として
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16K17170
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
松嶋 一成 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(社会総合科学域), 准教授 (00611609)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | イノベーション / 革新的技術 / 地球温暖化対策技術 / 波及効果 / 事業化成果 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、革新的技術のイノベーションがどのように波及していくのか、そのメカニズムを明らかにすることである。特に国の政策上、先端分野や重点分野に位置付けられ、その波及効果も含めて高い産業の競争力が期待されている地球温暖化対策技術を対象に、よりミクロなプロジェクトレベルの分析視点によって、革新的技術の波及効果を左右する要因を実証する。
このうち2年目の平成29年度は、昨年度に実施したパイロット調査を踏まえて、大規模な質問票調査を行った。この調査データを分析し、そもそも革新的な地球温暖化対策技術の研究開発にはどのようなマネジメント上の問題が生じ、それらがどのように事業化成果や波及効果の創出に影響するのかを明らかにし、このうち前者の分析結果については国内で発信している(国内学会発表1件)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
質問票調査の展開およびその調査データの分析に時間がかかり、質的な調査が滞っている。なお、現在は査読付きの学術論文雑誌に投稿中である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、サンプル内の企業の担当者を対象にインタビュー調査も実施する。先の質問票調査の定量分析の結果を基に、質的調査の分析結果で補完しつつ、分析結果を国内外に向けて発信していく。
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Causes of Carryover |
(理由) 調査費用が多少安くなったため。 (使用計画) 平成30年度実施予定のインタビュー調査で使用する予定である。
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Research Products
(1 results)