2019 Fiscal Year Annual Research Report
A study of the bricolage process in social entrepreneurship with the focus on the inter-resource relationships
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16K17175
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Research Institution | Aomori Chuo Gakuin University |
Principal Investigator |
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 解剖学的視点 / 資源単位の細分化 / 多様な文脈での再認識・評価 / 資源間関係の視点 / 非相互的関係 / 相互的関係 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和1年度では、研究代表者は研究成果の公表、社会還元と実践上の取り組みに対する助言を行った。従来の理論が想定している資源単位を解剖学的に細分化し、複数の文脈から構成要素を再認識していくという解剖学的視点は、社会企業活動における資源の動員、強化だけではなく、経営学研究の領域を超え、教育現場、人間関係の構築や道徳教育の分野においても大いに応用できると考えられる。 例えば、教育現場では、「日本語が未熟な留学生」「発表、ディスカッションが苦手な学生」の指導・教育に当たっては、既存の指導方法に依存し、学生に対する偏見を持たず、解剖学的分析を行うことにより、彼等の隠れた様々な要素の存在に気付くことができる。従って、その隠れた「強み」の要素を十分に発揮できるような学習環境・方法の設計ができれば、より高い教育成果を得られる。 人間関係や道徳教育においては、人の特徴(例えば、「はげ」や「太った体型」)に関しても、その特徴をその人の全体として捉えず、より小さな部分に注目し、複数の文脈から各部分を再評価していくことにより、これまで見過ごされてきた良いところを再認識することができる。よって、他人の特徴や弱点に対する偏見、いじめや差別も解消することができる。 本研究の成果を子どもから大人までの様々な年代に分かりやすく発信するために、令和1年度では、『こころの種に栄養を~雪国物語シリーズ:冬はあたたかい』を刊行し、様々な図書館、教育機関や社会活動団体に献本した。
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Research Products
(1 results)