2017 Fiscal Year Research-status Report
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16K17179
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Research Institution | Musashino University |
Principal Investigator |
宍戸 拓人 武蔵野大学, 経済学部, 准教授 (70610781)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | コンフリクト / コンフリクト・マネジメント |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,従業員間で生じるコンフリクトから高いパフォーマンスを生み出すために,日本企業において求められるコンフリクト・マネジメントの方法を明らかにすることである. 平成29年度の主な研究実績は,(1)論文の執筆および,(2)国際学会発表,(3)新たなデータ回収である. (1)論文の執筆.日本企業が現在直面している最も深刻な問題の一つに,世代間のコンフリクト,すなわち,シニア・マネジメントに関わるコンフリクトの問題がある.したがって,シニア社員と非シニア社員とを対象とするサーベイ調査を行った.分析結果をまとめた上で,「シニア社員のマネジメントは非シニア社員のマネジメントと何が異なるのか?」という題名の論文を執筆し『人材教育』に投稿した.(2)国際学会発表.特定の日本企業の全従業員を対象とするサーベイ調査を行い,部門内コンフリクトと部門間コンフリクトとの間の関係を分析した研究成果(題名:"Inter-Departmental Task Conflict: Trigger Effects on Intra-Departmental Process Conflict and Trust Relationships")を,2018 Annual Conference of the International Association for Conflict Managementにて発表した.(3)新たなデータ回収.研究計画の時点では想定していなかったが,企業の研修に関するデータを回収することができた.具体的には,研修参加前と研修参加後の2時点において,研修参加者である上司と,その部下全員に対してサーベイ調査を行った.このような設計によって,研修が上司や部下のコンフリクトに関わる経験や行動に与える影響について分析することができた.現在,分析の結果を整理している.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成28年度に行った日本企業とタイのローカル企業の国際比較調査に加えて,平成29年度は,単一企業を対象とする研修の前後比較という調査を行うことができた.今後も,コンフリクト・マネジメントに関わる教育や開発の問題について調査していく.
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度は,いくつかの企業を対象に部門内の全社員を対象とするサーベイ調査を行うことができる予定なので,そのデータを回収し,分析を行っていく.
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Causes of Carryover |
平成29年度に国際学会へ参加する必要が生じたため.
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