2019 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
16K17179
|
Research Institution | Musashino University |
Principal Investigator |
宍戸 拓人 武蔵野大学, 経営学部, 准教授 (70610781)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | コンフリクト / コンフリクト・マネジメント / 対立 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度の成果は,アカデミックな貢献と実務的な貢献の2つに区別することができる.(1)アカデミックな貢献としては,2019年5月に19th Congress of the European Association of Work and Organizational Psychologyにて口頭発表を行った.さらに,新たな研究成果を,3rd International Congress of Work Psychology and Human Resourcesへと投稿し採択されたため,2020年10月に口頭発表を行う予定である.これら2つの研究は,確認された変数関係やインプリケーション等は互いに異なるものだが,「マネジャーに対する教育が,上司部下関係のコンフリクトや信頼関係に対して与える影響を定量的に分析する」という点で,同じテーマや方法を共有している.それらに加えて,現在,コンフリクト研究に関するレビュー論文を執筆しており,『日本労働研究雑誌 7月号』に掲載予定である.文献レビューは,約20年間のコンフリクト研究の成果を対象としており,それらの研究成果から導き出される理論的・実践的なインプリケーションを整理している.(2)実務的な貢献としては,『日本の人事部 LEADERS(リーダーズ) 2020 vol. 8』に「社内の対立に人事部門はどう向き合えばよいのか?」という題名のコラムを執筆した.さらに,ウェブサイト『日本の人事部』において,「対立はイノベーションの源泉 組織を前進させるコンフリクト・マネジメントとは(仮)」というインタビューの記事が掲載される予定である.いずれに関しても,主に人事部の社員を対象として,コンフリクト研究の成果についてより実践的な観点で論じている.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2019年度は書籍を執筆する予定であったが,完成に至っていない.ただし,書籍で中心的な議論となる予定のレビュー部分は論文として完成した.
|
Strategy for Future Research Activity |
書籍の完成を目指す.それに加えて,新たな企業を対象の定量調査を行うことが可能となった.したがって,2020年度は,書籍の執筆と調査分析とを並行して進める予定である.
|
Causes of Carryover |
2020年度において,職場内のコンフリクトが課題となっていると予測される会社を対象に,質的・量的調査を新たに行なうことが可能になった.したがって,出張費その他の経費を利用できるようになれば,コンフリクトの問題をより精緻に調査研究することができると考えられる.
|
Research Products
(1 results)